MBS(毎日放送)

バッシング 陰謀論と情報戦

2023年3月26日(日)放送

バッシング 陰謀論と情報戦

新型コロナウイルスが感染拡大した2020年、沖縄・那覇市では男性が「チャイニーズは歩く生物化学兵器」と街頭で喧伝した。2022年、ロシアのウクライナ侵攻前後には、「ウクライナには米国主導の生物兵器研究所がある」というロシア発の情報が日本のネット上でも大量に拡散されていったという。瞬時に情報が広がる状況下、日本政府は安全保障上のディスインフォメーション対策を強化する方針を固めている。
いっぽう、戦争が長期化し、世界が混とんとする中で人びとの不安が高まっているのか、インターネット空間は暴力的で差別的な言説の勢いがとまらない。2018年放送の『映像'18 バッシング~その発信源の背後に何が』は、学問とメディアを攻撃して扇動する政治と呼応する人びとの実態を描いたが、その続編にあたる本作は、陰謀論と情報戦が分断や争いへ発展してゆく危険性を直視する。人は自分がすでに信じていることを拠り所にして世界を理解しようとする、その心理的傾向の可視化を試みる。

次回は、3月31日(日)深夜 0時50分から放送

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

映像’24は、1980年4月に「映像’80」のタイトルでスタートした
関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。

月1回、それも日曜日深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンからの根強い支持を頂いており、2020年4月で放送開始から40年になります。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、2003年には放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして“時代を映す”さまざまなメッセージを発信し続けてまいります。

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