「おはようございます」と職場で笑い合い、誰かの役に立つ。そんな当たり前の明日を夢見て、彼女は40社もの不採用通知を受け取ってきた。
滋賀県大津市に暮らす深田澪音さん、22歳。脳性まひによる重度障がいを抱えながらも、幼い頃から地域の合唱団へ参加。高校では生徒会活動に打ち込み、大学でも障がいについての啓発イベントを企画するなど、自ら社会参加の道を切り開いてきた。
しかし、前向きに就職活動に挑む彼女の前に、冷たい「制度の壁」が立ちはだかる。
日常生活の介助は月数万円で済むのに、職場でヘルパーを頼むと原則助成対象外となり、月30万~40万円もの負担がのしかかるのだ。
それはまるで、国から「外に出ず、家の中にいなさい」と告げられているかのような理不尽なルールだった。
障がい者の社会参加が進んでいるフランスやドイツ、ベルギーなどでは、ヘルパーの利用用途に制限はない。2022年には国連から日本政府に対し「職場でヘルパーを利用できるようにするべきだ」との勧告も出された。しかし、今のところ状況は変わらないままだ。
なぜ、この国では尊厳を持って「働く」という当たり前の願いがこれほど遠いのか。
ひとりの女性の静かな挑戦と就労への道のりを通して、この国の社会参加のあり方を考える。
それでも働きたい(仮)
2026年5月31日(日)放送
5月31日(日) あさ 5時00分放送
それでも働きたい(仮)
番組について
真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ
映像’26は1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリーです。
月1回、深夜の放送から日曜あさに移動し再放送やネット配信も充実させながらテレビドキュメンタリーの発信を続けていきます。
