MBS(毎日放送)

労組と弾圧~関西生コン事件 それでも闘う~

「99%有罪」といわれる日本の刑事裁判で、法廷で争う39人中13人が無罪、と異例の展開をたどる労働事件がある。ミキサー車運転手らでつくる「連帯労働組合関西地区生コン支部」=通称「関生(カンナマ)」への弾圧事件だ。
建設業界の最下層におかれたミキサー運転手らは熾烈な労使対立を闘い、労働者の権利を確立してきた。一方、「関西最強の労組」ともいわれた「関生」は当局・経営側からは疎んじられ、度々弾圧を受けてきた。中でも2018年からの大弾圧は、大阪、京都、滋賀、和歌山の府県警が連携するかのように延べ81人の組合員を相次ぎ逮捕。スト、企業にコンプライアンスを求める活動、ビラ配りなどが「恐喝」「強要」「威力業務妨害」とされ、取り調べでは「組合脱退」を強要された。否認・黙秘すれば長期間の身柄拘束。現委員長は8回逮捕、644日間勾留された。組合員は10分の1に...。
無罪判決が相次ぐ「関生」は、小所帯となった今も労働者の権利獲得に向け連帯を強めている。この夏、ある運転手が「会社をやめさせられたが納得できない」と駆け込んできた。早速、動く「関生」。対する会社側は...?
「関生」の活動を通じ、労働者の置かれた危うい状況を明らかにする。

次回の放送

12月21日(日) あさ 5時00分放送

家族を罪に問う~告白する女性たち~(仮)

番組について

真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ

映像’25は1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリーです。
月1回、深夜の放送から日曜あさに移動し再放送やネット配信も充実させながらテレビドキュメンタリーの発信を続けていきます。

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