長野県に暮らす蒲和美さん(52)と息子の涼太さん(28)。涼太さんには重度の知的障害に加えて、突然パニックを起こしたりする「強度行動障害」もあります。普段は優しい涼太さん。でもひとたびパニックになれば、激しく頭を壁や床に叩きつけ、和美さんが止めようとしてケガをすることもあります。和美さんは、愛する涼太さんに合わせる生活を28年間続けてきました。
こうした「強度行動障害」のある人は全国に12万人いるとされる一方で、障害者施設への入所は困難な状況です。積極的に受け入れを進める施設でも、待機者は130人以上。背景には、施設で支援する職員の数が足りない実情があります。
和美さんは、大人の年齢になった涼太さんが入所できる施設を探してきました。求め歩いて断られる日々はもう6年にもなります。激しいパニックへの対応を理由に受け入れ先が見つからないのです。「強度行動障害」のある息子との日々を世の中にわかってほしいと、和美さんが始めたYouTubeチャンネルには、「息子を見捨てるのか」「親の責任を果たせ」など、施設に預けること自体を否定する声もあがります。
そんな中、去年11月、和美さんの苦悩を知った障害者グループホームが涼太さんを受け入れることを申し出ました。ともに生きてきた28年、初めて別れることになった親と子。
その家族の姿から、強度行動障害のある子と親の人生を考えます。
ともに生きる~強度行動障害と家族~
2025年10月26日(日)放送
             
          
11月30日(日) あさ 5時00分放送
 
  労組と弾圧~関西生コン事件 それでも闘う~(仮)
番組について
真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ
映像’25は1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリーです。
月1回、深夜の放送から日曜あさに移動し再放送やネット配信も充実させながらテレビドキュメンタリーの発信を続けていきます。
