2021年2月、ミャンマーで国軍のクーデターが起こり、これに反対する民間人と軍との衝突が激化。多くの民間人が、犠牲になっている。 日々、流れる祖国の映像を大阪で見ながら、行く末を案ずる男性がいる。アウン・ミャッ・ウィンさん、47歳。大阪市でミャンマー料理店を営んでいる。
今回のクーデターで技能実習生や留学生など若い在日ミャンマー人たちは、難しい問題に直面する。ミャンマーで民主化運動に参加した親族が逮捕された状況では、自分もミャンマーに帰ったら拘束されるのではないか、というのだ。
さらに技能実習生として日本で働く人たちの中には、コロナ禍で勤務先から解雇されるケースもあり、生活に困窮する人は少なくない。ウィンさんは、自らが営む料理店でこうした若いミャンマー人の相談に乗り、時には仕事や住まいを提供するなどしている。
ウィンさん自身、14歳から民主化運動に参加。1989年にアウンサン・スーチー氏が、自宅軟禁されるとウィンさんは、活動家として狙われるようになり1995年、逮捕された。その後、ブローカーを介して祖国を脱出。幸いにも2004年、日本で難民認定された。
祖国の動向を憂いながらも、在日ミャンマー人たちの力になりたいと取り組むウィンさんを通して、祖国ミャンマーと日本の間で揺れ動く人たちのいまを描く。
いつか帰れる日まで~異国で願うミャンマーの民主化~
2021年6月27日(日)放送
6月29日(日) あさ 5時00分放送

生と死をつむぐ(仮)
番組について
真夜中のドキュメンタリズムから黎明のドキュメントへ
映像’25は4月からあさ5時の放送に変わります
映像’25は1980年4月に放送を開始した関西初のローカル・ドキュメンタリーです。
月1回、深夜の放送から日曜あさに移動し再放送やネット配信も充実させながらテレビドキュメンタリーの発信を続けていきます。