MBS(毎日放送)

閉じた病棟~大学病院で何が起きたのか~

2019年6月30日(日)放送

閉じた病棟~大学病院で何が起きたのか~

治療を切望する患者がいて、治療ができる専門医もいるのに病院が認めない、そんな前代未聞の事態となっている大学病院がある。滋賀医科大学・小線源治療学寄付講座の岡本圭生教授は、前立腺がんのある治療法のエキスパートだ。「小線源治療」と呼ばれる方法で、前立腺に微弱な放射線を出す小さなシードを何十本も埋め込み、細胞を死滅させ、がんの再発を防ぐ。岡本医師は高リスクと呼ばれる重症の患者にも積極的に治療を行い、全国から患者が集まることで知られていた。ところが、6月末をもって治療を打ち切ると病院が通告した。

一体なぜなのか...。

調べてみると泌尿器科講座と岡本医師が教授を務める寄付講座の間に埋めようのない溝ができていた。泌尿器科の未経験の医師が患者に告げず小線源治療を実施しようとしていたのを岡本医師が寸前に止めたことが発端だという。事実を知った患者らは、説明義務違反だとして、この医師らを提訴。岡本医師も一方的な治療打ち切りだとして、病院に治療継続を求め仮処分の申し立てを行っている。
一連の騒動を「医療界ではよくあるゴタゴタ」と指摘する声もある。しかし、当事者が実名でここまで声高に問題を訴える事例は、これまで聞いたことがない。大学病院で何が起きたのか考察する。

次回は、3月31日(日)深夜 0時50分から放送

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

労組と弾圧~関西生コン事件を考える~

映像’24は、1980年4月に「映像’80」のタイトルでスタートした
関西初のローカル・ドキュメンタリー番組です。

月1回、それも日曜日深夜の放送という地味な番組ながら、ドキュメンタリーファンからの根強い支持を頂いており、2020年4月で放送開始から40年になります。
この間、番組は国内外のコンクールで高い評価を受け、芸術祭賞を始め、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、更にはテレビ界のアカデミー賞といわれる国際エミー賞の最優秀賞を受賞するなど、輝かしい成果を上げてきました。また、こうした長年にわたる地道な活動と実績に対して、2003年には放送批評懇談会から「ギャラクシー特別賞」を受賞しています。
これからも「地域に密着したドキュメンタリー」という原点にたえず立ちかえりながら、より高い水準の作品をめざして“時代を映す”さまざまなメッセージを発信し続けてまいります。

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