この撮影裏記録も最終話。いよいよドラマ放送も近づいてきました!
今日は、藤山直美さんの役者さんとして凄いなと感じたことを 書かせていただきます。
藤山直美さんが撮影中徹底してらっしゃったことは、 「役者の都合は二の次で、一番は、お客さん(視聴者)が見て、 面白い・分かりやすいと思う演技を優先させる」ということです。
あるシーンで、眉墨で自分の膝に字を書くお芝居があるのですが、
藤山さんは、あえて使いづらい形をした眉墨をチョイスしました。
その理由は、「視聴者が見て面白い形に見える」から。
ご自身の演技を瞬時に、すごく客観的に分析してらっしゃるからこそ
アドリブであったり、迫真の演技が生まれる。
そしてそれらが藤山直美さん独自の圧倒的な存在感につながるんだなと
感じました。
藤山直美さんは普段は舞台を中心に活躍されています。
テレビや映画には、あまり出演されていません。
(DVDで残っている作品もほとんど無いはずです。)
その理由は、「お芝居は生きたもの。生で見てもらいたいし、一回だけのもの。」だから。
そんな藤山さんが今回、特別テレビドラマ「最強のオンナ」に出演されます。
しかも、ベルリン国際映画際銀熊賞受賞の寺島しのぶさんとテレビ初競演!
みなさんも、是非このドラマを見て、泣いて笑って思う存分、
藤山ワールドを楽しんでください!
【最強のオンナ 10/5(日)夜9時〜!※TBS系列全国放送】
ドラマ撮影の現場での最大の喜び、なんだと思いますか? それは・・・役者さんからの「差し入れ」です。
役者さんから差し入れをいただくと、APが現場スタッフに発表します。
「寺島しのぶさんから、プリンの差し入れを頂きました!ありがとうございます!」
現場では拍手と歓声が巻き起こります。
寺島しのぶさんからいただいたプリンは、高級卵を使用し、容器も卵の形をしていて、味が何種類もあり、絶品でした♪
スタッフは基本空き時間が無く、落ち着いて休憩する暇はないので、
簡単に食べられ、疲れを癒してくれる、甘いお菓子なんかが多いんです。
そして各役者さんからいただいた差し入れが、ズラッと現場に並びます。
例外として、藤山直美さんからいただいた差し入れは、なんと「食事」。
撮影現場に、調理師さんを呼んできて、豚の生姜焼きを焼いていただき、
サラダ、あつあつの味噌汁、ご飯をいただきました。
撮影中はいわゆる「ロケ弁」が多いので、あったかい食事は本当に美味しいんです。
さらに例外として、とある下町商店街ロケでの撮影中。
藤山直美さんが、「なんかコロッケ食べたくない?」と言い出しました。
そこで、藤山さんが商店街で見つけたお肉屋さんでコロッケ100個を注文!
藤山さんは、監督を捕まえて「監督が食べな皆食べづらいやろ!早よ食べ!」
カメラマンを捕まえて「あんた体大きいんやから、2つ食べ!」
とっても温かい差し入れ、ありがとうございました!
・・・これは不確かな情報なのですが、
とある藤山直美さんに詳しいベテランドラマスタッフに聞いたところ、
藤山直美さんが、ロケ現場にあるお店で突然差し入れを購入されるのは、
スタッフへの気配りの他に、撮影でご迷惑をおかけしている、近隣のお店への気配りの部分もあるんだとか。
そんな、藤山直美さんからコロッケの差し入れをいただいたロケ現場、
「下町商店街」でのシーンはドラマ冒頭に登場しますよ!
皆さん是非お見逃しなく!
【最強のオンナ 10/5(日)夜9時〜!※TBS系列全国放送】
今最も評判の高い人気子役。鈴木梨央ちゃん。
そのかわいさに、撮影スタッフは終始メロメロなんです。
ドラマ撮影で使われた小道具、「アイマスク」(寺島さん演じる玲子がベッドで寝る時に付けていますよ)。
現場で監督や寺島さんがチョイスできるように、何種類も用意してありました。
中にはパーティーグッズのように、目玉がついたアイマスクなんかも。
それを見つけた梨央ちゃんはテンションMAX!
自分で付けてスタッフを笑わせたり、逆にスタッフに着けさせて爆笑したり。
なんとも子どもらしい、かわいい子だと思いきや・・・
いざ撮影に入り、カチンコが鳴ると、その表情は一変。
泣きのシーンでは、リハーサルからでも涙を流しますし、意地悪そうな表情のシーンでは、背筋が凍りそうなくらいの迫力が!
どのシーンでもその演技に惹き付けられちゃうんです!
その感情移入、演技力に圧倒です。
見どころは、ドラマの前半と後半での梨央ちゃんのキャラクターの変化。
このドラマを見れば、あなたも梨央ちゃんのトリコですよ!
【最強のオンナ 10/5(日)夜9時〜!※TBS系列全国放送】
「鉄の女」として、従業員から恐れられる敏腕女社長の「玲子」を演じている寺島しのぶさん。
役所もかっこいいのですが、普段のお姿、振る舞いもスタイリッシュでかっこよく、そしてお美しいんです。
そんな寺島さん、表参道での撮影終了のカットがかかった瞬間突然デレデレしたお顔に!
その目線の先を見ると、フランス人のご主人と、かわいいベイビーが!
寺島さんのお仕事を応援しに来たんだとか。
ご家族と団欒する寺島さんはすごく幸せそうで、本当の母親としての一面を魅せてくれました。
このドラマの見どころは玲子の「母」としての葛藤!
女手一つで育てた「麻衣」との関係は最悪・・・
大切な娘との本当の愛を模索する、寺島さんのその演技は、まさに必見です!
主演の藤山直美さん。
お父さんの藤山寛美さんは「昭和の天才喜劇役者」としてみなさんの記憶にも新しいと思いますが
・・・やはり藤山直美さんも凄い!
ドラマ撮影では基本的にドライ(リハーサル)→テスト→本番と、NGが無ければ最低3回は俳優さんに同じお芝居をやっていただくことになります。
もちろん台本があるので、本番のために、
皆さん同じお芝居・セリフを通して行いますが、
藤山直美さんは、毎回アドリブを入れるんです!(台本通り。なんてことはほぼ無し!)
しかも、どのお芝居(アドリブ)も面白い!
なのでドライ、テスト、本番、どれも監督のカットがかかった瞬間、撮影現場に笑いが生まれるんです。
中にはカットがかかる前にスタッフ・俳優さんが笑いをこらえられず吹き出しNGになる場合も。
・・・これは不確かな情報なのですが、
とある藤山直美さんに詳しいベテランドラマスタッフに聞いたところ、藤山直美さんのドライ・テストでのアドリブは、本番に向けてより良いお芝居、より面白いお芝居を、スタッフの反応も含めて模索してるんだとか。
現場を盛り上げるためのアドリブだと思いきや、
さらに上のお芝居、さらなる高みを追求しておられたんです!
皆さんも、「最強のオンナ」を見ていただく際は、藤山直美さんのお芝居が台本通りではなく、喜劇役者藤山直美が追求したアドリブがもたらした作品だと思いながら見ると、また違った面白さが感じられるかもしれませんよ!
ドラマ撮影の集合時間は早い。
朝5時半集合とかも全然あるんです。
集合場所はだいたい決まって渋谷の某所Aや新宿の某所B。
そこにスタッフや、エキストラさんが集まり大きなロケバスに乗り込み、みんな一緒に撮影現場に向かうんです。
実は、世の中のほとんどのドラマ撮影クルーの集合場所が、渋谷のAか、新宿のBなんです。
なので、AやBではいつも早朝にはロケバスが山のように一時停車して撮影クルーを待ち受けているという異様な光景なんです!
(多い日は18台のロケバスが一時停車していた!)
実は、そんな集合場所に、有名な俳優さんも同乗して撮影現場に向かうケースもあるんです。
今回のドラマで、意外にもロケバスに同乗するためAやBに現れた人気俳優さんとは・・・
あの超実力派俳優の「岸部一徳」さん!
岸部さんは、渋谷や新宿にお一人で現れ、ご自身で山のよう停車しているロケバス群の中から、
「最強のオンナ」のロケバスを見つけられるんです。
(本来は、APが俳優さんお探しして、ロケバスまでご案内しないといけないんですが・・・汗)
岸部さんは、スタッフに対してとても気さくに接してくださり、紳士な方なんです。
そんなダンディな岸部さんが、ドラマ「最強のオンナ」で超意外な一面を魅せてくれました!
ヒントは「恋するフォーチュンクッキー♪」
このドラマでしか見られない岸部さんのお茶目な魅力、みなさんも是非お見逃しなく!
(次回は、藤山直美さんの意外な一面について書かせて頂きます!)
みなさん初めまして!
ドラマ「最強のオンナ」新人APのT田と申します!
この日誌では、皆さんに、ドラマ撮影現場に初めて臨む僕なりの目線で、ドラマ「最強のオンナ」の撮影の舞台裏や見どころなどをお伝えできたらなと思います!
さて、撮影初日(クランクイン)。みなさんは、知っていますか?
クランクインで行われる、ドラマならではの恒例行事を。
それは、出演する俳優さんが初めて撮影現場に入ったときには、
助監督が一人一人名前を読み上げ、スタッフ一同拍手で迎えるというもの。
そこで、俳優さんは一言、意気込みをしゃべられます。
今日はその意気込み(一部抜粋)をご紹介します。
藤山直美さん
「みなさん、今日からホンマにご迷惑をおかけします!」
寺島しのぶさん
「藤山直美さんのドラマですが・・・笑い死にしないよう頑張ります」
そう、このドラマは涙あり、笑いありのヒューマンドラマ。
特に、喜劇の女王と呼ばれる藤山直美さんの圧倒的な存在感のあるお芝居。
そして藤山さんと豪華俳優陣との掛け合いは必見です!
今日はここまで。
次回は、あの「相棒」でもおなじみの俳優さんの意外な一面について書かせていただきます!