WORK職種紹介

#12

EVENTPRODUCERイベント
プロデューサー

NAME
植村 仁Jin Uemura
DEPARTMENT
事業局/事業部
CAREER
2004年度入社

COMMENT

エンタテインメントが好きで、大学時代にはクラブイベントを主催。就職活動でもレコード会社、アパレル、テレビ局、広告代理店など、人を楽しませることのできる会社を中心に受けた。最終的にはテレビ制作に携わっていた姉から「いくなら絶対テレビ局!」と勧められ、MBSへ入社。スポットデスク、制作を経験し、現在は『神戸コレクション』を中心にイベントプロデューサーとして活躍中。

おシゴト紹介01 / 04

テレビ局で、
地方創生を手掛ける。

あなたの仕事を教えてください。

私がイベントプロデュースを務める『神戸コレクション』は、毎年春と秋の2回、神戸で開催されるファッションイベント。もともとは震災復興をきっかけにはじまったイベントでもあり、近年ではランウェイを街中に移すなど、神戸の街を元気にする地方創生としても重要な意味を持っています。

2022年は「KOBE Bloom The City」をテーマに、北野異人館のスターバックスや生田神社に花の装飾をし、街中にフラワーアートを施していきました。使った花はイベント終了後に全て花束にして、地域の方にプレゼントし、感謝の気持ちを届けています。

華やかなショーを手掛けていますが、プロデューサーの仕事で最も大切なのは、収支を立てること。現実的ですが、お金がないとイベントを開催し続けることができません。協賛社を探すのはもちろん、他にも制作、営業、広報など、イベントにまつわる全ての業務を行うため、やることは際限なくあります。モデルやアーティストのキャスティングを行う一方、行政に通って、街の一角を使えるのか自ら交渉をしにいくこともありました。

MBSは関西に寄り添う地元企業です。会社のためにも、神戸の街のためにも、『神戸コレクション』を続けることには意義があるね、と思ってもらえるよう取り組んでいます。

おシゴトへの想い02 / 04

意義があると
信じていたので、
半分意地で
収支に結び付けました。

大変だったことはなんですか。

エンターテインメントが好きでずっと携わりたかった私にとって、事業部は念願の部署でした。5年前に憧れの先輩が代々つくってきた『神戸コレクション』を引き継ぎ、嬉しかったのも束の間、当時はちょうどイベントの過渡期でもありました。カリスマ的なモデルの格好をみんなが真似るのではなく、自分らしさを追求し始めた時期。音楽アーティストに集客を依存する部分もあり、「これは本当にファッションショーなのか?」と危機感を感じました。売上・利益も厳しくて、社内からも一部からは「儲けられないのなら、辞めた方がいいのでは」という声もありました。ただそのとき私が感じたのは、やめるのは簡単だけど、ちゃんとやれば『神戸コレクション』は大きな意義があるイベントにできるということ。思い入れが強かったこともあり、半分意地になりながらもそう信じていました。

転換として、まずはランウェイを街中に出すことに。街を盛り上げていくことで、地方創生に振り切った形にしていこうと考えたのです。メディアにも、あえてローカルメディアに取り上げられるよう動きました。結果、狙い通りの媒体に掲載されたこともあり、だんだんと神戸の商店街などにも声をかけられることが増えていきました。今は、神戸市の行政も「神戸コレクションを絶やしてはいけない」と本気になってくれています。どれだけ大変でも、意味あるものであるならば、力を合わせて守っていければと思います。

おシゴトの環境03 / 04

みんな最初は普通。
大事なのは、
どう成長できるかだと
思います。

MBSで活躍できる人は
どんな人ですか。

今ではヒゲも生やしてこんな風貌ですが、私が20代のときは、毎日スーツを着て、特に尖ったこともせず、普通の会社員をしていました。当時同じ部署には後に『プレバト!!』を手掛ける水野さんや、『日曜日の初耳学』を手掛ける木米さんもいました。今でこそカリスマ的なお二方ですが、私と同じで、最初はみんなスーツを着て、普通の仕事をしていました。活躍できる人はどんな人か、という質問に答えるとしたら、みんな最初からスターだったわけではないのです。そんな先輩たちが、私に頑張った先の良いゴールを見せてくれました。

私が考えているのは、「この先輩おもしろいな」という人を見つけられるといいのではと思います。その人の近くに行きたいと思ったら、知らず知らずの間に真似をして、自然と成長していくものです。

入社直後に営業部に入ったときは辛いなと思うこともありましたが、周りの社員のやさしさに救われていました。MBSのいいところは、人が良いところ。もう今は立場的にも頼られる立場なので…当時の先輩を見習って、できるだけやさしくしようと心がけています。

『神戸コレクション』を通じて、好きなことをやらせてもらっています。やりたいことがあれば、いくらでも仕事にするチャンスがある環境です。周囲からは「仁さん、いつも遊んでそうでいいなあ」と言われることも多く、そう見られるのは嬉しいことです。