3月6日(金)にいよいよ開幕するWBC。第1ラウンド・台湾戦を前に、日本代表は27日・28日の2日間、中日ドラゴンズとの壮行試合に臨みます。

 メジャー組を多数擁する侍ジャパン。初戦はどのような布陣で挑むのか?キーマンは?

 2009年の第2回WBCに出場し大会2連覇に貢献した、元阪神タイガース・岩田稔氏に聞きました。

初戦の先発は山本由伸投手と予想「一番エース格のピッチャーを持っていくべき」

―――3月6日(金)の第1ラウンド初戦は台湾戦。岩田さんの先発予想は山本由伸投手です。
(岩田稔氏)「山本投手はチームの中心投手。士気も上がりますし、一番エース格のピッチャーを持っていくべきだと思う。ただ、そんなに長いイニングは投げないと思います」

―――第1ラウンドの球数制限は65球です。
「1イニング15球以内に抑えると、5回あたりまでいけますが、投げても3~4回かなと思います」

「ロングリリーフが試合を締められるか」カギとなるのは“第2先発”か

―――そうなると、山本投手の次に投げる“第2先発”が大切になってきますね。
「ロングリリーフが試合を締められるかどうかにかかっています。山本投手が3イニング投げたとしても、残り6イニング。そこでもう1人、3イニングぐらい投げられる投手を持ってくると、リリーフにつなげやすくなる」

―――今回はふだん先発をしている投手が多く選出されています。準備など違ってくる点はありますか?
「めちゃくちゃ大変。かなり調整方法も違います」

―――“第2先発”の候補としては、いずれも左の宮城大弥投手と曽谷龍平投手を挙げられています。
「山本投手が右ということで、目先も変えられますし。若い2人なので力を発揮してほしいなという意味で、この2人が軸になるのではないかと」

―――“第2先発”の難しさとは?
「試合の状況によっては、相手の打順で4番から対戦することもありますし、ピンチの場面で登板することもあります。今回はリリーフのスペシャリストが少ない」

―――平良海馬投手・石井大智投手・松井裕樹投手というリリーフ陣が次々辞退となりました。
「ここは本当にみんなが心配しているところだとは思います。今のメンバーで何とかこなしていかないといけない状況。中日の金丸夢斗投手が追加召集されました。金丸投手も先発ではありますが、まだ若いので対応できるのではないかと」

「嘘やろ!?」2009年大会で準備なしの緊急登板

―――第2回WBCで岩田さんは慣れないリリーフ登板を経験されました。緊急登板で肩も作れていない状況だったということですが。
「いきなりでしたね。ブルペンで待機はしていましたが、他にも田中将大投手・涌井秀章投手が肩を作っていました。その時ブルペンに電話がかかってきて、『行くぞ』と。『右投手用意しておいて』という感じだったので、『肩作ってないですよ』みたいな感じになりましたが、原辰徳監督が(交代を)伝えていたので、行かないといけない」

―――準備なしでの登板。どんな心境でしたか?
「嘘やろ!?と。結果は、良くなかったですね。心づもり・準備など、リリーフの方が腹をくくっていると思う」

―――今回は、普段リリーフをしている投手として大勢投手らが選出されていますね。
「負担が大きくなる可能性はありますね。ですので、今回リリーフに回る投手がどれだけサポートできるか」

初戦のスタメンを大予想!キーマンは“大谷選手の次を打つ選手”?

―――初戦・台湾戦の岩田さんのスタメン予想は、1大谷翔平選手(DH)2近藤健介選手(左)3鈴木誠也選手(中)4村上宗隆選手(一)5岡本和真選手(三)6牧秀悟選手(二)7佐藤輝明選手(右)8坂本誠志郎選手(捕)9源田壮亮選手(遊)です。
「ファーストとサードは迷うところ。佐藤選手もサードができるので、調子の良い選手がサードに回るっていう考え方もできるかなと。7番に森下翔太選手もいける。ショートは悩みましたが、大事な初戦は経験値のある源田選手」

―――大谷選手は1番の予想です。
「打順が前の方が打席も回ってきます。ただ、勝負を避けられるパターンが多いと思うので、次のバッターが非常に大事になってくる」

―――キーマンは近藤選手ですか?
「そうですね。大谷選手は勝負してくれる回数が少なくなると思います」