3月6日に開幕するWBC=ワールドベースボールクラシック。きょう1月26日、世界一連覇を目指しWBCに出場する追加の10人を発表しました。
今大会には、ここまで過去最多となる8人のメジャーリーガーが選出。去年12月26日に先行発表されたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手に加え、ワールドシリーズMVPの山本由伸投手、前回大会は怪我のため出場辞退していたシカゴ・カブスの鈴木誠也選手などそうそうたる顔ぶれとなっています。
大谷翔平選手は投手として投げるのか?阪神・佐藤輝明選手の起用法は?開幕前のいま、教えて欲しいアレコレを侍ジャパンの投手コーチである能見篤史氏に聞きました。
球数制限があるWBCは「継投が非常に重要」
きょう1月26日、WBCに出場する日本代表メンバー29人が決定しました。現時点では投手15人、野手14人となっていて最大30人まで登録可能です。
―――残りの1人は投手か野手か、さすがに名前は言えませんよね?
(能見篤史氏)「名前は僕もはっきりとは分かっていないのですが…(笑)。ただ、投手は15人なので野手です。おそらく外野手ではないでしょうか」
―――候補は何人か絞られているのですか?
(能見篤史氏)「候補は何人かいます。言いたいところですが…」
WBCは投手起用にルールがあります。それが▽1次ラウンドは65球まで、▽50球以上投げた場合は、中4日以上空けるというものです。
―――WBCは投手の制限が多いですね。
(能見篤史氏)「球数が必ず決まっているので、完投はほぼあり得ません。そのため、継投が非常に重要になります」
大谷選手の「投げる」、「投げない」は本人次第?
現在発表されている投手陣のリストは以下の通り。
・松井裕樹投手(30)サンディエゴ・パドレス
・宮城大弥投手(24)オリックス・バファローズ
・伊藤大海投手(28)北海道日本ハムファイターズ
・大勢投手(26)読売ジャイアンツ
・大谷翔平選手(31)ロサンゼルス・ドジャース
・菊池雄星投手(34)ロサンゼルス・エンゼルス
・山本由伸投手(27)ロサンゼルス・ドジャース
・菅野智之投手(36)ボルティモア・オリオールズからFA(※1月26日時点)
・種市篤暉投手(27)千葉ロッテマリーンズ
・髙橋宏斗投手(23)中日ドラゴンズ
・曽谷龍平投手(25)オリックス・バファローズ
・北山亘基投手(26)北海道日本ハムファイターズ
・平良海馬投手(26)埼玉西武ライオンズ
・松本裕樹投手(29)福岡ソフトバンクホークス
・石井大智投手(28)阪神タイガース
―――先発、中継ぎ、抑えを誰が担うのか。まずは大谷翔平選手がどの試合で投げるのかが最大の注目点ですが、いかがですか?
(能見篤史氏)「僕も気になっています。正直、投げるかどうか自体、まだ決まっていません。これは本人次第だと思います。もし『投げない』となった時は、投手14人で投げないといけないというところも考えてのところにはなります」
―――「投げる」、「投げない」は日本側が決められるのですか?それともドジャースから「投げさせないでくれ」と言われたら従うしかないのでしょうか?
(能見篤史氏)「その通りです。ただ、権限は大谷選手本人にあると思うので、本人が『この大会は投げない』と判断すれば、それに従うことになります。メジャーでは投げることになると思うので、ヒアリングをしています」
―――大谷選手が「ここで投げたい」と希望を出すこともできるのですか?
(能見篤史氏)「こちらも意見は汲まないといけないですし、どの場面で何球投げるかということもあると思うので」
能見投手コーチにズバリ聞く投手の起用法!「まあまあです」
ここで「よんチャンTV」で予想した投手起用について能見さんにみてもらいました。
▽先発(山本投手・伊藤投手・髙橋投手・大谷投手)
▽第2先発(菊池投手・北山投手・曽谷投手・宮城投手・菅野投手)
▽中継ぎ(種市投手・松本投手・石井投手)
▽抑え(松井投手・平良投手・大勢投手)
(能見篤史氏)「基本的にまあまあ合っていますね。まあまあです」
(能見篤史氏)「ただ、メジャー組は日本では投げられないのでぶっつけ本番になります。3月からWBC期間になるので、日程的に投げてしまったら中3日などになってしまうのでぶっつけ本番」
―――投手の中にも、先発や第2先発という考え方がありますが、どのようにお考えですか?
(能見篤史氏)「基本は65球の制限があるので、もしかすると3イニングもたない可能性もあります。そうなるともちろん、途中から行かなければならない投手も出てきます。基本的には難しいので途中から行かせたくないのが本音です。先発、第2先発などは、これからのキャンプの中で状態を見て決めることになります。コロコロ変わるんですよ」
―――阪神の石井投手はどうですか?抑えも中継ぎもできますが。
(能見篤史氏)「万能な選手なので、もしかしたら抑えを任せる可能性も十分にあります。基本的に継投していかないといけないので、第2先発とよく言われますが、そこが一番重要になってきます。担える投手がたくさんいるのが現状です。あとは状態と本人の気持ち次第ですね」
―――能見さんの仕事の一つに「マウンドへ行く」というのもありますよね?
(能見篤史氏)「可能性はありますね。あとは監督が僕か吉見一起コーチどちらをベンチに置くかというのもあります。片方がベンチに入り、もう一方がブルペンを担当します」
大谷選手の打順は?1番・投手での出場はある?
―――続いて野手のスタメン予想に移ります。大谷選手の打順はメジャーでは1番が多いですが、前回のWBCでは3番でした。チームの打順として今回はどうなりますか?
▼大谷選手の去年の成績
1番:566打数161安打 打率.284 HR50本
2番:45打数11安打 打率.244 HR5
▼WBC2023の成績
3番:打率.435 HR1本 打点8
(能見篤史氏)「岡本選手が4番の可能性もありますし、相手投手が右投手であれば佐藤輝明選手がスタメンに入ることもあるでしょう。佐藤選手は内野も外野も守れるので、バリエーションが広がります」
―――捕手も坂本選手、若月選手、中村選手といますが起用法は?
(能見篤史氏)「併用にはなってくると思いますが、基本的には坂本選手、若月選手が中心になって来るのかなと思います。お互いを知っているという面で言うと、山本投手が投げる時は、オリックスで組んでいた若月選手がもちろんわかっていますし」
―――大谷選手が投げて、1番で打つという可能性は?
(能見篤史氏)「もちろんあります。僕が相手チームの投手だとしたら大谷選手が1番にいるのは嫌です。相手からしたらプレッシャーになります」
―――WBCでも大谷選手は走って盗塁をしてきますか?
(能見篤史氏)「相当な覚悟で来ると思うので、走ると思います」
WBC日本代表は2月14日から宮崎でキャンプインし、3月6日に初戦を迎えます。