衆議院本会議で20日、施政方針演説を行った高市総理。「責任ある積極財政」「外交政策」などを訴え、「食料品消費税率」についても方針を表明しました。

 各党代表質問は連休明けの24日から。いよいよ与野党の論戦が始まります。

 衆議院で圧倒的多数を獲得した高市政権。今、自民党内の雰囲気はどうなっているのか?麻生副総裁ら重鎮、そして維新との関係は?

 今の自民党や高市総理について、“党を細部まで知る男”自民党・元幹事長の石原伸晃氏に聞きました。

「高市総理におんぶに抱っこ。なかなか…」今の自民党内の雰囲気は?

 衆議院で316議席を獲得した自民党。単独で3分の2以上、維新を加えた与党で4分の3以上となり、圧倒的多数を握る第2次高市内閣がスタートしました。

―――今の自民党内には、高市総理と考えが異なる人はいるのでしょうか?
「いると思いますが、今回の選挙は高市総理に“おんぶに抱っこ”の部分は大きいと思いますから、なかなか声は出しづらい雰囲気だと思います」

―――野党のパワーダウンについて、どうお考えでしょうか?
「中道は負けるのは分かっていましたが、どのぐらい負けるかは想像できなかったですね。歴史的大敗、瓦解と言ってもいいのではないでしょうか。今、野党第一党は国民なのか中道なのかで喧嘩していますよね。そんなことは今まで、日本の議会ではなかったわけです。これはちょっと立て直すのが難しいのでは、という気がしますね」

「死んでも合わない」「無視できない」自民党内の“重鎮”との関係は?

―――党内に残る唯一の派閥リーダー・麻生副総裁との関係については?
「派閥として新人議員もたくさん入り、再選した人もいて、声は無視できないと思います。麻生派は麻生氏が副総裁、鈴木俊一氏が幹事長など、要職を占めています。そこは配慮もしていて、無視できないと高市総理は考えているのでは」

―――石破前総理・岸田元総理との関係は?
「石破氏とは死んでも合わない。岸田氏とも政策的には合わないと思いますが、岸田氏は派閥(宏池会)を無くしましたが、緩やかな政策集団としては残っていますから、全く無視することは党内力学的にできないと思います」

「派閥がないですから…」新人議員はこれから“試練”?

 今回の衆院選では初当選議員が66人誕生。多くの“高市チルドレン”が生まれました。

―――新人議員の大量当選について、どうお考えでしょうか?
「派閥がないですから…委員会での質問の仕方、先輩議員との付き合い方など、国会のイロハがあります。自民党は勉強がすごく好きで、朝から夜まで部会・調査会で勉強していまして、そこで新人議員は自分の関心のあることや、今世論が望んでいることについて、じっと座って話を聞くことが大切なんです。先輩と後輩、議員同士で対等かもしれませんが、知識面などでは差があるわけですから、そこをどのように学習されていくか。66人はこれから“試練”でしょうね」

「“生まれる前は姉と弟”と話す人も」与党2トップの関係は「尋常じゃない」

 自維連立政権について、高市総理は「維新の会との信頼関係は揺るぎない」、吉村代表は「高市政権のアクセル役」と話しています。

―――維新との関係はどうなるのでしょうか?
「この2トップの関係は尋常じゃないなと。『この2人は生まれる前は“姉と弟”だった』と言う人もいます。玉木さんがウロウロしているところに、ヒュっと出てきた。トントン拍子に2人で話をして、それまで電話も繋がっていない仲で、揺るぎない関係を作った。だから『維新と自民は別れない』と思いますね」

―――会食で人間関係を詰めていくという2人ではなさそうですが。
「そういったことを吉村さんは一番嫌います。高市さんも」

―――自民党が大勝した今、維新が主張する「定数削減」は実現するのでしょうか?
「この2人はやろうとすると思います。でも、定数削減の前に…選挙制度がおかしいじゃないですか」

 今回の選挙では比例の得票数の多さに対して自民党の比例名簿の人数が不足し、結果的に自民党が得るはずだった14議席を他の政党に譲ることになりました。

(石原氏)
「制度的におかしいものをまず直す。中道もいけないんですよ。“選挙互助会”で『公明党さん助けてください』と野田さんが言ったから、こういうことになった。信条も政策も違う党に助けてもらうためにこれまでの党是を捨てることのないような選挙制度に変えるのが、正しい道だと思います。自分たちの政策・信条を言えて当選できる、こういう制度がいいのではないかと思います」