知事の辞職に伴い2月8日に投開票される大阪府知事選挙が22日告示され、3人が立候補しました。
大阪府知事選に立候補したのは、届け出順に次の3人です。
▼日本維新の会代表 前知事 吉村洋文さん(50)
▼無所属 新人 納藤保さん(44)
▼諸派 新人 大西恒樹さん(61)
立候補した3人の第一声を、届け出順にそれぞれ全文で公開します。
日本維新の会代表 前知事 吉村洋文さん(50)
(吉村洋文氏)
「みなさん、おはようございます。本日、大阪府知事選挙に立候補をいたしました。出直し選挙をいたします。みなさんにまず今回の選挙、反対意見が多いこと、それも分かります。ご迷惑をおかけしていること、そこもお詫びを申し上げます。でもなぜ今回の選挙に挑んだのか、それについてみなさんに話をさせていただきたいと思います。
2011年、15年前です。僕は大阪維新の会に入りました当時、大阪は大赤字でむちゃくちゃな状態でした。大阪府、大阪市、お金の無駄な使い方をして、財政も悪い、赤字も続く、みなさんの大切な税金がむちゃくちゃな使われ方をしていた。大阪府、大阪市バラバラの二重行政。これはどうなのかということで、大阪市と大阪府を一つにして、そして強力な自治体を作っていこうと、大阪都構想を実現しようということで大阪維新の会が生まれました。大阪を良くしたい。その思いで私はこの維新の会に入りました。
1回目の都構想に挑戦した時、当初は法律も何もありませんでした。何にもないところからのスタートでした。法律を作って、そして大阪を成長させていこう。その思いで橋下市長、また松井知事、僕自身は都構想の設計図を作るという役割で1回目の都構想をやりました。否決になりました。その時にどうするか。当時の橋下さんから『いや、これはもう一度目指そう』ということで、『吉村さん、大阪市長をやってよ』と。『大阪市長目指して』『分かりました』と。僕自身もこの大阪が好きで、大阪を成長させたいという思いでこの維新の会に入りました。政治の世界に入ったんです。
だから当時は負けるとも言われましたが、何もない状況の中で大阪市長選挙に立候補いたしました。そして松井知事と共にこの間歩みました。10年間、私自身も知事・市長をやりました。そして2回目の都構想を目指す。この時に松井さんとタッグでやりましたが、否決になりました。その時私自身も正直心が折れました。もう無理だと、都構想を目指すことはないとそのように言いました。その気持ちに嘘偽りはありません。その時、正直申し上げて政治家を辞めようかという思いもありました。やりきったなという思いもありました。ただこの大阪維新の会の改革を絶やしてはいけないと。松井さんからも『吉村、お前続けてやれ』と。『どうすんだ』『大阪の改革どうすんだ』『維新どうすんだ』と。
私自身もその思いの中で、大阪知事選挙にもう一度立候補し、大阪を良くしたいという思いで、それだけでこの間走ってきました。横山市長と一緒に府市一体成長戦略をやっていこう。高校授業料の無償化をやろう、万博を成功させよう。この3つを公約の柱として掲げました。大阪府と大阪市が一つになれば、強力な自治体になれば、まだまだ大阪は成長できる。僕はそう確信をしています。そしてその確信は横山市長と一緒にやることでより強いものになってきました。
大阪にはまだまだ力があるんです。例えば府と市が一緒にやることで、横山市長とあのうめきたのエリアも都心のど真ん中に大きな緑、これを実現することができました。バラバラだったらできなかったでしょう。その前の大阪、街が汚い、ヘドロの川が流れている、いろんなことを言われてました。地下空間は汚い、いろんなことを言われていましたが、そんなことはない。大阪には力があるんです。維新の会で府と市が協力してやってきたんです。
あのうめきたも去年の秋、横山市長と先行の街びらきをしました。一昨年の秋ですね。街びらきをいたしました。来年春にはあの都心のど真ん中の本物の緑、加えて新たに森や滝ができて完成します。あの下には駅ができて、なにわ筋線という新しい電車が走り出します。2031年です。これも全然進みませんでしたが、府と市が協力することで実現することができました。一緒になったらまだまだ力が発揮できるんです。これを横山市長とやっていくうちに、一度はもう無理だと思った都構想ですが、やはりそれにした方が力が出るんじゃないかと。諦めたらダメなんじゃないかと。そういう思いが強くなってきました。これは正直な思いです。
万博がありました。万博は公約の柱の一つでした。なのでみなさんと一緒に作り上げたいと、10年近く、誘致の時代から考えたら10年近く私自身も準備をしてきました。引退された松井さんも橋下さんもそうです。皆で準備をしてみんなで作ってきました。僕たちだけが作ったのではありません。ここにいらっしゃるみなさんも応援していただいて万博を作り上げてきました。当初は批判も多かったです。こんなもの誘致できんのか、実現できんのかと、夢物語のような話でしたが、でも去年これを実現することができました。多くの人に楽しんでもいただけたと思います。でもこれはやはり大阪府と大阪市がバラバラだったらできなかったと思います。一緒になって一つになってやったからこそできたんです。大阪にはまだまだ力があるとそう思いました。
公約を守るのが、果たすのが僕は政治家の役割だと思っています。なので万博をやっている最中もこの都構想への思い、府と市が一つになることへの思いを強くなっていきましたが、それはある意味抑えて万博を成功させようと、その思いでやってきました。
公約は3つあったんです。僕が知事選挙に出た時の公約は3つありました、3年前。一つが大阪・関西万博の成功。なのでこれを絶対果たすまではダメだというふうに思っていました。もう一つは高校授業料の完全無償化。大阪公立大学の無償化です。これを言うと税金じゃないかと言うかもしれませんが、違います。増税していません。借金も増やしていません。むしろ財政は改善しています。改革で財源を生み出してやったんです。
大阪に生まれた子供たち、僕らの故郷に生まれた子供たち、どんな家庭環境だったとしても、どういう状況だったとしても自分の目指す方向、自分の夢を叶えられるような、そんな社会を作っていきたいと。100%は無理です。でもちょっとでもそういう社会に近づけていきたい。そういう思いで教育の無償化というのもやりました。この方向性もつけました。今3年生、2年生、今年の春から1年生になります。これは子供たちが大阪に生まれて頑張れるような社会を作れる。そして公約の2つ目の柱でしたからこれを実行いたしました。
そして3つ目の公約の柱が先ほど言ったうめきたや、あの大阪城の東部地区、大阪公立大学、新しくあそこにもできました。随分大阪城も変わってきましたね。街づくりが随分できてきた。なにわ筋線もできる。この府市一体の成長戦略。これが3本目の公約の柱でした。これもほぼ横山さんと一緒にやることでその公約を果たすことができたと思っています。
3年前の公約をほぼ果たすなかで、大阪の未来を考えた時に、そしてその公約を実行していく中で、大阪府と大阪市が一つになって強力な自治体を作っていく。強力な成長、これを実現できるようにする。まだまだ大阪は力があるんだと。そう思うにその思いがどんどん強くなってきました。万博を成功裏に終えることができました。
そしてその後、ここからさらに決定的に思いを強くしたのが連立政権の樹立です。高市さんと連立政権を組むという判断をいたしました。そしてそこの連立合意、これはこの後の解散総選挙で審判されることになります。その連立合意をする中で、東京一極だけじゃダメだと。もう一つの軸が必要じゃないかと。一本足打法だけではダメだ。30年間振り返ってみてどうですかと。日本が成長してない。もう一つの軸を作ろうじゃないかと。首都圏にもし何かあった時にはそれをバックアップできるようなそんなエリアを作ろうじゃないかと。一つじゃなくて二つで、ツインエンジンで日本を引っ張っていこうじゃないかと。副首都と言われるものが必要じゃないか。そういうことを高市さんにも話をしました。高市さんもそうだ、それは賛成だとおっしゃいました。だから連立合意の中に副首都の法案をこの通常国会でやるということを盛り込んで合意をしたんです。
みなさん、これはもう国で目指す方向性にもなっています。そうなんです。大阪が果たす役割は大阪だけじゃないんです。大阪も日本の一部です。大阪が強くなることで、日本において重要な役割を果たすことで、関西が強くなり、日本が強くなるんです。そのためには土台として大阪都構想が僕は必要だと思うんです。
みなさん、大阪が果たす役割を考えた時、まさにこの副首都を国として目指していく。ならば、これは大阪がやらなきゃいけない、そう思ったんです。これから解散総選挙がこの後始まります。副首都の議論も進むでしょう。その時に選挙においてみなさんの声を聞く機会があるのであれば、都構想についてもう一度挑戦させてください。もう一度設計図を作らせてください。それを訴えるべきだと思ったんです。
確かにわがままだと言われるかもしれません。でもこれは自分のわがままじゃないんです。大阪を良くしたいんです。その思いで今回辞職をし、みなさんに審判を仰ぐ、その判断をいたしました。これから選挙戦が始まる中で、丁寧に気持ちを、思いを、そしてその制度を訴えていかなければならないとそう思っています。
総選挙で副首都法案が審議されるのであれば、その副首都にふさわしい街はどうなのか。副首都は大阪市なんですか?副首都は大阪府なんですか?違います。大阪都なんですよ。都構想をやって大阪府と大阪市が一つになって副首都を目指せばいいんです。大阪にはその力があるんです。僕は確信しています。10年間、知事・市長をやりました。府と市が力を合わせれば絶対に大阪はもっと成長する。
僕も大阪で生まれ育ちました。みなさんもそうだと思います。僕も子供がいます。孫まではいませんが子供がいます。みなさんにとっても子や孫がいると思います。僕たちだけの時代じゃない。これからの大阪に生まれてくる子や孫が、この大阪に生まれて、関西に生まれて、ああここに生まれてよかったなと、ここで自分の夢を叶えられるんだなと、東京にも行く必要ないよねと。学ぶところがあり、仕事があり、そして豊かな社会がある、強い大阪がある、住みやすい大阪がある。
それを実現するためにも、今回副首都の議論が国でされるんであれば、それに合わせて府と市が一つになって前を向いて進んでいく、そんな未来社会をみなさんと一緒に作っていきたいんです。
もちろんこれは選挙でありまして、都構想というのは選挙では決まりません。法律で決まっているんです。住民投票で最後は決まるんです。だからみなさんに都構想の賛否をお願いするものではありません。これは住民投票でもありません。何なのか。都構想の、副首都を目指す上でその設計図を作らせてください。そこに挑戦させてください。第一歩を踏み出させてください。これが今回の選挙なんです。
みなさんからダメだと言われれば、公約に掲げてダメだと言われれば、それは難しいかもしれませんが、みなさんから後押しをいただければ、たどり着けるかどうかは分かりません。でも僕は絶対その先に大阪の未来があると思っているんです。まず第一歩を踏み出させてもらいたいんです。
ぜひみなさん、今回これから選挙が始まります。一生懸命訴えていきたいと思います。大阪が好きで僕はこの世界に入りました。民間人からこの世界に入りました。お金でもありません。権力でも何でもありません。大阪を良くしたいという思いだけでここまでやってきたんです。10年間、知事・市長をやりました。確かに選挙はしんどかったです。最初の大阪市長選挙も無名で受かるかわからなかった。でもやりました。松井さんとやったダブルクロス選挙の時も、こんなの民主主義の冒涜だと言われました。でも都構想やるんだったらやりましょうというので、市長から知事にクロスするという、2つエンジンでやりましょうと松井さんにも言いました。
これが僕の政治人生なんです。ぜひみなさん、大阪を良くする、前へ進める、この思いだけでやってきました。大阪には絶対力がある。その装置を、その手段をしっかりと作り上げたい。府と市が一つになれば大阪はもっと成長することができます。この設計図作り、第一歩を踏み出させていただきたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます」
無所属 新人 納藤保さん(44)
(納藤保氏)
「みなさん、きょうは朝早くからこんなに寒い中お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。私、納藤保は、大阪府選挙管理委員会の方に届け出を提出させていただきまして、大阪府知事選挙に出馬させていただきました。出馬させていただいた理由としましては、『命ファースト』ということを掲げて、その理念をもとに、大阪府知事になって、公約を達成したいと考えております」
―――命ファーストとありますが、具体的に有権者に訴えたいことは何か教えてください。
「20年間ボランティア活動をやってまいりました。台風の被害であったり、豪雨災害や地震の被害にあった地域に直接行き、その中で見てきた経験をこの府政のシステムに落とし込んでいけたらいいなと思っています」
―――都構想についてどのようにお考えですか。
「都構想につきましては、合理化、二重行政の撤廃、コスト削減という部分で合理化されるのであれば『あり』だと思っております。『あり』だと思っておりますが、その中で住民のみなさんに不便なこと、例えば僕の家の近くのスーパーですと、レジがセルフレジになってしまい、お年寄りの方が使い方が分からなくて困っている。ガソリンスタンドでも、いままで給油していただいていたのが、自分でこんな寒い中、お年寄りの方がセルフで入れなければいけない。会社としてはコストカットになって、人員も減って合理化はできていると思いますが、実際に使用される方にとって不便なことが起きるようであれば、解消していただきたいなと思っております。都構想で4分割になることによって、いままで通っていた区役所が少し遠くなってし
まう。それも一つの不便だと思います。そういったことを解消していただけるのであれば、都構想に関しては『あり』なことだと思っております。反対という意見を僕が聞いている中では『何かよくわからない』、『もやっとする』という意見がほとんどなので、そこのもやっとする部分を解消してあげることができるのであれば、いいのではないかなと思っております」
―――あとは具体的な政策として訴えたいことで、現職とは違う点などあれば。
「政策としては、『命ファースト』を念頭において、防災・減災というところを訴えていきたいと思います。必ず30年以内に起こると言われている南海トラフ地震が、30年後ではなく、いまこの瞬間に起こるかもしれないということで、第一優先が南海トラフの対策。具体的には、淡路島と和歌山県の友ヶ島に防潮堤を整備したり、和歌山に防潮堤や津波対策のバリケードを設置する政策を、大阪府だけでは難しいと思うので、国と連携しながらやっていけたらなというのがまず第一にやりたいことです」
―――そのため、この選挙戦をどのように戦っていきたいですか。
「元々戦うというよりかは、長年やってきた全日本ボランティア連盟として、街の中でしなければいけないこと、そういった提言がいっぱいあるので、そういったことを訴えかけて、府民のみなさんに『そういう問題があるのか』という問題意識のきっかけになっていただければいいなと思います」
「いま今すぐにしなければいけない命を守るというところを、府政の中で整備していけたらいいなと思い出馬しております」
―――選挙戦の準備はどうなっていますか。
「まだビラやポスター、のぼりとか全く間に合っていないんですが、街頭演説に加え、YouTube、SNSと使いまして、いろいろな提言をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします」
―――本日(22日)の予定に関してはどうですか。
「この後、政見放送の収録の予定があると聞いているので、その時間を確認して、それで動きたいなと思っております」
「あと一つだけいいですか?取材していただき、ニュースで取り上げていただいた中で、コメントを拝見していたんですが、『無投票にしておけば選挙予算を使わなくてよかったのに』という意見が多かったんですね。これに関しては吉村氏は今回の府知事選で23億3000万かかるというふうにおっしゃっています、僕も迷惑をかけたくないので、資料を選挙管理委員会に取りに行ったときに『このまま誰も出なかったら費用はかからないんですか?』と聞きました。すると「誰が出ようと、もういろんな備品の発注は進んでしまっているので、23億3000万はかかってしまう」と。吉村氏が無投票であろうが、僕が出ようが、誰が出ようが、かかる金額は一緒ということをお聞きしましたので。それならば迷惑はかからないなと思い、出馬させていただきました」
「会社経営をしている目線で言うと、誰が出るかも分からない選挙の備品をすでに発注済みというところが、おかしいなと感じました。誰が悪いというわけでもなく、おそらくそういった制度が存在することがおかしいのではないかと、一般目線で感じました」
「全日本ボランティア連盟でミーティングしている中で、女性のスタッフからいろいろ提言が上がってきている中で、女性の「生理の貧困」というのがやはり現実的に相当あるということです。生理用品をいま、全国の子ども食堂に対して寄付という形で配っていく作業をしているんですが、これも吉村氏や大阪府に提言して、例えば18歳以下のお子さんに関しては無償化など、そういった提言もしていきたいなと思っております」
―――出直し選自体についてはどう思われますか。
「そういう制度があるのが不思議というか…普通の会社であれば1ヶ月前、3ヶ月前に辞職届けを出すというのが当たり前のルールだと思うんですが、ある日突然『辞めます』と言って、それを受理されて、選挙しますというサイクルが。どうも一般では考えられないなと思いましたので、選挙戦ではそういったこともお伝えしていきたいなと思っています」
―――ボランティアであったり会社を経営しているという経験から、大阪府の行政でこういうふうに変えたい、この経験を活かしてこういうふうにしたいというような思いがあれば。
「変えなければならない箇所が、会社目線で見たときにあるんだろうなというふうにはすごく感じているので、そこを一つ一つ見ていきたいなと思っています」
―――どういった形、言葉で伝えますか?
「一般人目線でやっていきたいなと思っています」
諸派 新人 大西恒樹さん(61)
(大西恒樹氏)
「今回僕が出ることに関して、無投票で済めば23億円無駄にならなかったという話が多いですが、その23億円のお金というのはみなさんのところに流れていきます。大阪府のような黒字の自治体がそれを削っていくと、みなさんのところに流れていくお金が減っていくんですよ」
「大事なことは何をするかですね。その23億円を使って選挙なんて、もしみなさんがくだらないものだと思っているんだったら無駄遣いです。でも大事なことは、この23億円をかけた選挙が本当に後々の子どもたちのためになるかどうかです」
「財政金融の基本的な考え方、国ごと間違っています。だからそれをまず大阪府民の方にちゃんと理解することによって、この経済効果、その効果というのは23億円どころか何十兆とか何百兆というとんでもない数字になってきます。それをみなさんに、まずみんなに知ってほしくて今回出ました」
「今回のこの府知事選、僕はなかなか準備が足りてなくて、そんなに街宣とかまだできないかもしれません。でも今ネットがありますよね。ネットでなるべく分かりやすいように、この財政金融の基礎、これをみなさんにしっかりと伝えていきたいと思います。知っていただければ、多分目から鱗がどんどん落ちると思います。そうすると大阪府政どころか国政が劇的に変わるんですよ。なので是非みなさんには、この大西恒樹、知らないかもしれませんが、是非ちょっと知っていただいて、ネットで調べていただければ今までいっぱい作った動画も出ています。今まで国政選挙は4回出ていますから街宣についてのいろんな動画も出てきます。それを見ていただいて、どんなやつなのか、どんな考え方をしているのか。必ずしも当選しないとしても、したとしても、この考えを知ることがどれだけ日本全体、世界にとって大きなことになるのかというのをちゃんと理解した上で、まずは知っていただきたいと思います。その上で選んでいただきたいと思います。よろしくお願いします」
―――今回出馬する理由についてお聞かせください。
「無投票だと税金がなしで済むとか言っていますけども、やはりこれだけの大規模な自治体において、その長が無投票で選ばれるということ自体が、やはりやり方として本当にフェアではないと思ったので。まずはその対抗馬として、特に都構想に対して、これで勝てば、相手が誰だろうが勝てば民意を得たという風にするのでしょうけど、そこに対して全然違う角度から論戦を挑むために出馬しています」
「そもそも都構想のベースにあるのは、もちろん二重行政などもありますが、例えばコストカットということがあるわけです。でも黒字の自治体がコストをカットすることは、その分みなさんのところにお金が回らなくなるんですよ。それが本当にいいことなのかどうなのかという根本的なところをみなさんに問いたいがために今回府知事選に出馬しています」
―――どのようなことを訴えていくのでしょうか。
「まずはそもそも都構想に対して、NOという立場を貫きます。それから大阪・関西万博に関して、これが成功だったというような言われ方があります。事業費において確かに黒字かもしれません。でもそれをやるのにあたって、全部含めるとたぶん13兆円ほどインフラ投資しているんですよ。これが本当に一過性の投資で、目先のGDP上げたりと、お金は動いたかもしれませんが、これは子どもたち、孫の代まで本当に必要なものを使ったのか。そこに人の時間と労力が使われたのかどうかという根本の本質の、そして哲学のところを問いたいと思っているので、そういったことを伝えていきたいと僕は思っています」
―――万博について、大阪の長期的な経済に波及しないということでしょうか
「目先のお金は動きますけど、今まではずっとインフラ投資で日本は成長してきたんですよ。例えば東京オリンピック、それから前の大阪万博。そのとき作ったもの、例えば新幹線とか首都高は未だに現役ですよね。そこで作られたものがどれだけ市民の生活の底上げになるか、どれだけ人々の時間と労力の短縮とか、そういう大事な使われ方をするかってことが大事なんですが、そういうふうに考えられているとはあまり思えない。大阪府全体で考えるべきことなのに、万博というイベントをすることによって、そこをテコに確かに投資はしました。でもこの投資そのものが万博なくてもやるべきだった投資なのかどうなのかというところが一番問われるところだと思います」
―――一番の問題点について教えてください。
「基本的には大阪市という結構大きな財政規模を持っているんですけど、これを特別区にしてしまうと、多分財政規模だいぶ縮まると思います。おそらく大阪市民の生活はかなりしづらくなるんじゃないかなと思うんですよ。今回のいろんな話を聞いていると、大事業、大阪万博もそうですし都構想もそうなんですけど、大きく何かを動かすと当然大きな企業が動いて、そういう利権がいっぱい絡んできますよね。そのことのためにやっているんじゃないかっていう風にみなさんなんとなく思いませんか?」
「本当に府民一人一人のためにやってんのか、またはそういう事業者を潤おして、それが例えば潤えばみなんとこに行くだろうと。経済効果どんだけって言いますけど、トリクルダウンってアベノミクスの時に言った時に、そのお金が本当に流れていきましたか?一般の労働者はどんどん給料ばっかり削られて、株主ばっかりに儲かっているじゃないですか」
「この国の利益剰余金、いわゆる内部留保どのぐらいになっているかみなさんご存知ですか?もうすでに700兆近くになっているんですよ。これ80年には50兆もなかったんです。大阪だけの問題じゃないですけど、全国的にそうやって企業中心のこの日本の統治、この国は世界的に言うと世界一の対外純資産を持っているのに、世界一お金持ちな国なんですよ。なのになんで一般の人たちに行っていないのか。一部株主が持ってっちゃっているからなんですよ。そこのところちゃんと多くの人に理解してもらう。まずは大阪府民にこの機会を捉えて訴えて理解していただくことによって、僕は大阪府から日本が変わると思っているし、そこから世界が変わると思っています」
―――直近はどのような活動をするのでしょうか。
「いい質問だね。直近では本当に準備が間に合っていないので、おそらく数日は色んな準備を整えながらネットでの配信中心になると思います。多分これで今、報道陣の方々が見ていただいていて、撮っていただいて、そこから少しつながるかなと思いますけど、街頭演説ってそんなに出会えたりもしないので、ネットも一つのやり方だと思って。特に少しややこしい話、経済の話とか金融の話はなかなか落ち着いて聞かないと分からないじゃないですか。いつでも見てもらえるように、まず動画の配信を最初は集中的にやろうと思っていて、そこから少しずつ準備が整い次第、街宣に回りたいと思います」
―――どういった層に主張を届けたいですか?
「基本的に僕は年齢層全くないし、ジェンダーとかカテゴリーっていうのは全然ないと思っています。ただ、僕は特に女性たちが、大阪に限らずずっと今の日本社会の中で結構稼ぎづらい状況に追い込まれていて、やっぱりアンフェアな状況だと思っているんです。彼女たちが本当にもうちょっとワクワクするような社会になっていけば、僕全然彼女たちの力が(社会を)変えてくと思うので。例えば今の経済の状況、多くの女性たちがなかなか稼ぐのが難しい状態で、理不尽さを感じている中、仕組みがそれを作っている、自分のせいじゃないんだっていうとこをまずみなさんに伝えていけば、結構逆に救われる人たちもいるんじゃないかなという風に思っているので。女性は結構ターゲットじゃないですけど、伝えたいメッセージが割とある層だと思います」
「あともう一つ付け加えると高齢者に関しては、やっぱりこの国の預金ってほとんど高齢者が持っているんですよ。やっぱその人たちがお金を回してくれるってことも大事で、もうちょっと老後の心配ばっかりせずに、ちょっとお金使ってというメッセージは発したいと思っています」
―――選挙のタイミングについてどのように考えますか。
「だいぶ無茶だなと思っています。なので、非常に難しいのは分かっています。ただ、知事選挙は17日間ありますから。だからその間に、ある程度やっぱりさっき言ったようなことが浸透していけば、その勝ち負けよりももっと大きな効果というか結果が、その先かもしれませんけど、必ず僕は起きると思っていて。だからこのタイミングでもやるべきという判断でやっています」
―――この後の動きについて教えてください。
「まず明日までに選挙公報を作ってですね、ポスターチラシのデザイン、多分自分でやると思います。一番早いので。そんな感じでちょっと一旦籠もりますので、多分街頭に出てくるのはもうちょっと後になると思います。大西恒樹です。覚えておいてください」