第711回番組審議会報告
2026年9月 1日開催

第711回番組審議会報告 2026年9月1日開催

■出席委員 曽我部真裕委員長、栗栖義臣副委員長、小川明子委員、川瀬慈委員、小島幸保委員、佐藤卓己委員、田中謙吉委員、津村記久子委員

■MBS出席者 虫明社長、酒井常務、中野常務、髙山取締役、礒澤取締役、奥田取締役、京原制作部長、笹山プロデューサー、岡山総合演出、東野コンプライアンス局長、東郷広報部長、中西番組審議会事務局長

◆報告事項
2026年9月1日付で「株式会社毎日放送」から「株式会社MBS」へ社名変更され、番組審議会の名称も「MBS番組審議会」に変更されたことが事務局より報告された。

◆審議事項
テレビ番組「ヒコロヒー、紫煙のあとがき。」
【番組概要】
大阪・関西万博を機に取り締まりが強化され、喫煙者に厳しくなった大阪で今もなお喫煙する人に密着し、煙の向こうにある人生をヒコロヒーさんと共にのぞき見します。
【各委員の主な意見は次の通り】
*偏見を持たれがちな喫煙者のそれぞれ大変なことがあったり夢があったり、ちょっと違う人生みたいなものを見せていただいたという意味ですごく面白かった。
*インタビューされている人たちが自分を納得させながら生きていて、周りに感謝している気持ちがどんどん伝わってきて、とても温かい番組だった。
*わざわざ喫煙者を理解しましょうと言うわけでもなく、番組を見た後に見る目が変わったり共通の人間性を感じることができるのは、とてもいいことだと思った。
*インタビューに答えていただいているにもかかわらず何人かの方が「こんな私の話を聞いて、ありがとうね」とにこにこして去っていくところが味わい深くてよかった。
*リラックスして話がしやすい喫煙所という場所を選んだのは秀逸だ。OCATや十三のグランドサロン、アメ村のライブハウスなどの喫煙所の選び方もとてもいいと思った。
*喫煙所以外のところで話がこういうふうに聞けるのかというと難しい。そこにこの番組の微妙なセンスのよさが出ていると思った。
*2回目のHISASHIさんがよかった。喫煙所で大道具さんと話す内容やバンドマンの人への反応もすごく実感があった。
*ヒコロヒーさんの受けとめ方の巧さに感心した。語らないところは語らず、じっくり聞く姿勢を保っていて、とても好感を持った。
*喫茶店の親子や交通事故に遭われた方、キャバレーのホステスさんなどがつらい過去を話す場面があり、過激な言葉も出てきたが、ヒコロヒーさんがうまく和らげていた。
*一部の出演者の顔には長時間のぼかしが入っていた。過剰な匿名処理によって、せっかく深い人生を語っているのにもったいないのではないか。
*匿名にする際に名前の代わりにタバコの銘柄を使っているが、広告的な効果が生じてしまうのではないか。
*特に20歳未満の喫煙を肯定するような取り扱いをしているわけではないので、冒頭の断り書きは必要なかったのではないか。
【番組説明者側の説明、質問への回答】
*タバコという少しネガティブな部分を感じる番組でもあるので、切り抜きをされてしまったり、いわれのない言葉をかけられてしまうというリスクを考えて匿名にした。
*名前の代わりにタバコの銘柄を出したのは親近感を持ってもらうための演出だが、宣伝効果の可能性については今後留意する。
*冒頭の断わり書きについては、少数派になっている喫煙者を大事にするという番組の立ち位置を示すと同時にリスクヘッジ的な意味合いで入れたが、今では少数派の意見のほうが大きく聞こえてしまう世の中でもあるので、今後の番組作りに向けて引き続き考えていきたい。


                                

以上