情熱大陸

鮭漁師 Vol.1422

伊藤正吉/第二十一北洋丸

NEXT

10.04(日)

よる11:15

「日本の鮭は俺たちが守る」
知床の海に生きる12人の男たち

昨年、日本の秋鮭は約50年ぶりとなる"歴史的不漁"だった。
海水温の上昇により、稚魚の生育に欠かせないプランクトンが減少したことが原因といわれるが、はっきりしたことは分かっていない。さらに今年、秋鮭の来遊予想は昨年の半分程度になると見込まれている。そんな海に危機感を抱き、鮭漁の未来のために模索する男が北海道・知床にいる。伊藤正吉、55歳。18歳から漁師の世界に入り、30年以上オホーツクの海と向き合ってきた。

伊藤が暮らす斜里町は、漁獲量で長年トップクラスを誇る「鮭 日本一の町」。そんな鮭漁の最前線ともいえる海で、伊藤率いる船が「第二十一北洋丸」だ。乗組員は12人。船を操る船長、漁を指揮する船頭、船の心臓部を守る機関士、海中で網を管理する潜水士、巨大な漁具を操るクレーン操縦士、そして全身を使って網を手繰る漁師たち。それぞれの技術を持ち寄り、まるで一つの生き物のように動く。日本一を支える鮭漁は究極のチーム戦だった。

秋鮭漁の解禁日となった9月6日から取材は始まった。驚いたのはチームの若さ。「第二十一北洋丸」は乗組員12人のうち、半数が30代以下。SNSでは9万人のフォロワーをもち、若手漁師が主導して「漁師あるある」の投稿や、ときには漁のライブ配信まで。伊藤は伊藤で、獲れた魚に「船上活締め」や「胃洗浄」など鮮度を保つ処理を施すことで付加価値をつけて市場に出せる工夫をし、今年から昆布の養殖もスタート、「昆布ジェラート」の開発まで担っている。「全ては漁業を続けるため、鮭日本一の町を守るため」。

今年、鮭は帰ってくるのか。変わりゆくオホーツクの海を舞台に、伊藤正吉と「第二十一北洋丸」の秋を追う。

Masayoshi Ito / 21st Hokuyomaru

第二十一北洋丸 代表。
1971年釧路生まれ、5歳で斜里に移る。中学時代はバレーボールに熱中し、斜里の代表として全国大会へ。その実力を買われ、札幌の東海大学第四高校(現・東海大学付属札幌高校)へ推薦入学。「大学を出て教員になりバレーを教えたい」という夢を描いていたが、学費の工面に悩んでいた折、父から「漁師をやらないか」と声をかけられ18歳で漁業の道へ。ホタテ漁、刺網を経て、母方でやっていたサケ定置網漁の会社に入社。
現在はサケマス定置漁業を主として昆布の養殖もスタート。「知床桜鱗」等のブランド魚の立ち上げや、自動販売機の設置、直販イベントなどを開催。海洋環境保全事業にも力を入れており、海岸清掃の実施やブルーカーボンの生成にも取り組む。また第二十一北洋丸としてYouTubeやTikTokで漁業の魅力や情報を発信している。SNSのフォロワーは9万人超。

CATCH UP

TVerで無料見逃し配信中!

動画イズムでは一部過去エピソードを配信中!(有料)

BACK NUMBER

このサイトをシェアする