どこまでいっても「ワシ」は芸人
自然体の裏に潜む笑いへの熱情
キャッチコピーは「国民的地元のツレ」。自分のことを「ワシ」と呼ぶ。
気負わない存在感で頭角を現し、あらゆるメディアを席巻しているヒコロヒー。今やテレビ、ラジオのみならず、CM、映画、Podcast、新聞書評まで...。「稼がせてもらってます」と本人も売れっ子ぶりを隠さない。ピン芸人としてだけでなく、作家としてもその才能を如何なく発揮している。初の短編集「黙って喋って」は、優れた恋愛小説に贈られる島清恋愛文学賞を受賞。恋愛のめんどくささや愛おしさをリアリティーを携えた筆致で描き、人間への深い洞察力が評価された。だが、今後も作家として小説を書くつもりか問うたら気のない返事。あくまでも本業はお笑いだと言わんばかりに。
ヒコロヒーにとって1年に1度の大仕事、単独公演。ネタはもちろん、舞台美術、音楽、照明、幕間に上映するドラマまで全ての演出を担う。そこには妥協を許さず笑いに向き合う姿があった。
hiccorohee
1989年、愛媛県生まれ。
進学した近畿大学で落研に入る。
大学2年のとき、学祭で披露した一人コントが芸能事務所の目にとまりスカウト。大阪ではなかなか売れないまま、2014年東京に活動拠点を移す。すぐには日の目を見ず、スナックなどアルバイトを掛け持ちしながらの生活が続く。
その後「IPPONグランプリ」「女芸人No.1決定戦THE W」などで注目されるようになり、2021年にはブレイクタレント5位にランクイン。今年公開された映画「TOKYO BURST 犯罪都市」では韓国語を操る女性刑事を演じた。また赤貧時代に書きためた初のエッセイ集「きれはし」が文庫化された。
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