MBS(毎日放送)

感染症対策について

2023年本番の感染症対策について

これまで合唱団のみなさまには、1万人の第九の本番で、全員が揃って大阪城ホールで合唱できるようにと、歌唱時間の長いレッスン時には会場の気流を確認した上で、マスクとネックファンの着用という感染症対策のもと参加していただきました。

私達1万人の第九事務局では、感染症対策アドバイザーの医学博士とともに、改めて今年もう一度、大阪城ホールでの気流テストを実施、どうすれば10,000人が合唱することができるのかを検討して参りました。

昨年の1万人の第九 2000人の合唱に関しましては、大阪城ホールの特殊な排気システム(実際は排煙用)を稼働させて気流を極限まで増強し、そしてネックファンとマスクの組み合わせ、及び前日のPCR検査を加えた、独自の感染症対策によりクラスターを起こすことなく無事に2000人が合唱をすることができました。

この実績は、今年の第38回日本環境感染学会総会で『コロナ禍中にインドアで2000人の合唱を行った1万人の第九での感染対策とその検証』として発表されました。コロナ禍における大規模合唱という行為の感染対策のエビデンスとして採択されたのです。

そのエビデンスと、すでに確認してあるネックファンによる呼気(エアロゾル)の挙動データ、今回の大阪城ホールでの再検討の結果、さらに世の中の状況を鑑みて、12月2日のリハーサル、3日のゲネプロ及び本番に関しては、「ネックファンは必須」ではあるものの、「マスクは外しても良い」という判断をいたしました。

これは、大阪城ホールにおいて、合唱時は特殊な排気システムで気流を制御していること。ネックファンの上昇気流とともに個々のエアロゾルを排気出来ていること。レッスン時とは大きく異なって、リハーサル、ゲネプロ、本番は、歌唱時間が短いことなどを根拠としています。

新型コロナが5類となった今、新型コロナ感染者数は減少してはいますが、インフルエンザが猛威をふるいつつあります。今回の感染症対策はコロナだけではなく、コロナ禍において免疫が下がったインフルエンザウイルスに対する感染対策でもあります。

安心安全のためにこれまで通りマスクをしたい方は、マスク無しの方々と離れたいと希望される方は、事前アンケートでその旨伝えていただき、可能な限りエリア分けをしたいと思っております。何卒ご理解ご協力いただけますよう宜しくお願いいたします。

1万人いれば、マスクを外したい方も、マスクをして身を守りたい方も、多様な思いを持つ方がいらっしゃると思います。出演者である合唱団の皆さん一人一人に寄り添って、コロナ後初めての1万人合唱の復活を成功させたいと思っておりますので、ご理解協力のほど、宜しくお願い申し上げます。

サントリー1万人の第九事務局

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