ある日のこと、ヤクザ者の竜(松重豊)が、手下のゲン(山中崇)と連れ立って店にやってきた。「エスカルゴ」「燕の巣のスープ」、難癖をつけるゲンの言動に店が一触即発になった時、マスターが作った「赤いウインナー」を食べて感動した竜は、以来、時々店に顔を出すようになった。
客たちの内で竜が特に親しかったのは、大の卵焼き好きの小寿々。一つの皿を仲良く分け合う二人だったが…。