情熱大陸

フレンチシェフ Vol.1396

安發伸太郎

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03.22(日)

よる11:00

目指すは「色褪せない、感動する料理」
パリが誇る三つ星の名店を託されて─

「この出来事は、パリの美食史における重要な転換点を意味する」(『Le BonBon』)

2025年の初夏、フランス料理界にビッグニュースが駆け巡った。
38年間三つ星を守り続けている、パリを代表するレストラン「ランブロワジー」の伝説的なシェフ、ベルナール・パコー氏が引退。
その後任として日本人の安發伸太郎が選ばれたのだ。

「プレッシャー? 一切ないです」
ランブロワジーのシェフを引き継ぐにあたり、その味を守っていくことで精一杯なのかと思いきや、こちらが当惑するほど安發は落ち着いていた。
パコー氏のスペシャリテは残していくものの、新しく開発する"自分の料理"を積極的に出していくと決めている。
「受け継ぐのは、レシピではなく"エスプリ(精神)"です」

18歳で単身フランスに渡り、料理人としての階段を一歩ずつ上がってきた安發伸太郎。そんな彼の若かりし頃を、情熱大陸は2008年に取材していた。
「待ってろ未来! ネクストジェネレーション」と題し、25歳以下の"情熱の卵"たちを取り上げた回だ。
フランス・オーベルニュ地方にある三つ星レストランで、フレンチの基礎を学ぶ22歳の安發を、カメラは追いかけていた。
まだ何者でもない若者だったが、未来を見据える眼差しは強く、発する言葉に迷いは無かった。
「自分は頑固だと思う。自分が良いと思えないものを、良いとは言えない」

料理に対するそのピュアな姿勢は、18年経っても全く変わっていなかった。
しかし、背負うものはとてつもなく大きくなった。
ランブロワジーでシェフになるということは、ミシュランの三つ星を獲得することが至上命題となる。
番組では、安發がパコー氏の跡を継いでシェフになった2025年8月から取材を開始。店を一旦閉め、リニューアルオープンに向けてメニュー開発に苦闘する姿。
そして、3月の『ミシュランガイド2026フランス』の発表までを長期取材。
「ランブロワジーの新たな歴史を作る」と宣言した安發伸太郎。
クールに見えて熱い魂を持ったニッポン男児の、船出と行く末を見つめる。

Shintaro Awa

1986年 栃木県宇都宮市生まれ
宇都宮短大附属高校の調理科を卒業後、すぐに渡仏
「プラザ アテネ」「ポール ボキューズ」「レジス エ ジャック マルコン」など名だたる三つ星レストランで経験を積む
惣菜店、精肉店、パティスリー、ワインショップでも働き、料理人としての幅を広げる
2013年からはパリの三つ星レストラン「エピキュール」で働き始め、総料理長に次ぐポジションを任されるまでに
2025年8月、パリで最も長く三つ星を維持している「ランブロワジー」を一代で築いたベルナール・パコーからシェフを引き継いだ

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