情熱大陸

パン職人 Vol.1392

「たま木亭」玉木潤

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02.22(日)

よる11:00

パンを愛しパンに愛された孤高の職人
25年目の節目に彼を変えたものとは?

「喋りかけんといてもらえますか」
早朝、開店前の仕込み作業にカメラを向けていた番組スタッフはパン職人・玉木潤にそうたしなめられた。彼にとって一番集中したい時間帯だったようだ。
京都府宇治市の住宅街という立地に関わらず、1日平均600人の客が訪れ6000個ものパンが売れる超人気の行列店。この地に店を構えて25年。玉木はほとんど自宅に帰らず、店の2階に寝泊まりしている。なぜなら、パンの味覚を決める生命線ともいえる生地作りのため。毎日、深夜2時からその作業をたった一人でやっている。
店で売られるのは、10種類のパン生地から派生させた約100種類のパン。食パンだけでも4種類の種(タネ)を使い、コクやもちもち感を生み出していく。パンをこねる速度、時間、焼いたり冷ましたりする温度も、パンごとに細かな基準が設定されている。だから、焼き色や膨らみ、香りに全神経を研ぎ澄ましている時に、話しかけられるのを嫌うのだ。その繊細な作業で生まれた生地たちが、独創的な具材と結びつき、多種多様のパンへと姿を変えていく。宮﨑地鶏が入ったパンには、食感をプラスするため、京都のぶぶあられが乗っている。クロワッサンも普通じゃない。生地をめくって砂糖をつけ、リボン型にして焼き上げると、砂糖が溶け出し飴状になるのでパリパリといつまでも美味しく食べられる。
去年10月、「お前たちのオリジナルのパンを作ってもらいたい」と玉木がスタッフに切り出した。そのパンを創業25年の記念日にお披露目させようというのが目論み。開業以来、玉木が生地作りからスタッフに任せるのは初めてのこと。4人が名乗りをあげ、オリジナルのパン作りに挑戦することになった。試行錯誤で師匠のパンに近づき乗り越えようとする弟子たち。
この企てには孤高のパン職人としての思いがあった...。

Jun Tamaki

1968年京都府宇治市生まれ。実家はパン店。
高校卒業後、京都製菓技術専門学校、日本パン技術研究所を経て京都センチュリーホテルに2年勤務。
その後、歴史ある名店・ドンクに入社。パン作りの研究と実践に10年間没頭する。
1996年、28歳の時に、世界中のパン職人が技術と味を競う「クープ・ドゥ・モンド」に日本代表の一員として出場、総合4位入賞を果たし世界に腕を認められる。
2001年2月、ドンクから独立し、地元の宇治市に「たま木亭」をオープン。
2015年7月、現店舗に移転・リニューアルオープン。
1日平均600人の客が訪れ、6000個ものパンが売れる人気店のオーナーシェフとして活躍を続けている。

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