「世界最強」目指しただひた向きに
15歳でアメリカに渡った雑草魂
その拳の衝撃になぞらえ、自ら付けたニックネームは「ビッグバン」。中谷潤人は圧倒的なKO率でこれまで世界3階級を制してきた。あのモンスター・井上尚弥に次ぐ日本人だと世界が認めて疑わない。
そのスタイルはオールラウンド。試合の流れを読み、相手の特徴を消しながら自らの強みを発揮する。離れても近づいても威力十分のパンチは、「ボクシングのためになることは、疑問を持たずとりあえずやってみる」という日頃の練習の賜物だ。食事も寝る時間もボクシング合わせ。目に悪いからと、ゲームもやらない。
根っからのファイターの源流は極真空手。だが、体が小さく一度も勝てなかった。小学6年のときに出会ったボクシングが人生を決める。「人と違った生き方を」という両親の教えに触れ中学卒業後、15歳で単身、本場アメリカに渡る。
英語もできない向こう見ずな少年を、自宅に住まわせ鍛え上げていったのが世界的トレーナー、ルディ・エルナンデスだ。17歳でプロデビューすると、21戦無敗で世界王者になる。二人三脚の快進撃は続き、31戦無敗24KOで3階級制覇。バンタム級では世界2団体統一も成し遂げた。
夢は終わらない。2025年、また階級を上げる。この階級でベルトを持っているのが井上尚弥だ。その対戦に、世界が期待を寄せている。
2025年末。中谷にとってスーパーバンタム級転向後初めてとなる試合がサウジアラビアで行われた。相手はメキシコの難敵。ここで勝たなければ、世紀の一戦は実現しない。
「幼く見られないように」と口ひげを蓄える27歳の口癖は、「負けることを考えるより、ワクワクできる生き方を選びたい」。見据えるのは世界の頂だ。
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