BACK NUMBER過去の放送

Da-iCEアーティストVol.1373
今最も勢いのあるダンス&ボーカルG
リーダーの手術…再始動までの10か月
「ピッ」とリモコンを押す印象的な振り付けが始まると、ライブ会場は熱狂で包まれる。
ダンス&ボーカルグループDa-iCEにとって、2024年は飛躍の年だった。『I wonder』がストリーミング再生2億回、TikTok11億回を超える"大バズり"。年末にはグループ初となる紅白歌合戦出場を果たした。メンバーはツインボーカルの大野雄大、花村想太とパフォーマーの工藤大輝、岩岡徹、和田颯の5人。4オクターブの音域を操る大野、花村の圧倒的な歌声と、多彩な表現力を持つ3人のダンスが多くのファンを魅了している。
取材が始まった去年12月。紅白のリハーサルやテレビの特番出演、さらには日本レコード大賞の本番を控え、せわしない日々を送っていた。さぞ疲れきっているだろうとこちらには遠慮する気持ちもあったが、5人の楽屋は活気に溢れていた。ボーカルの花村曰く、「10年以上やってきて、初めて理想の年末を迎えられた」から。
意外にも結成14年とキャリアは長い。当初は人もまばらなライブ会場でメンバー自ら物販を行うなど、今では想像のつかない長い下積み時代を経てきた。発声練習をしながらふざけてみたり、どの楽屋弁当が好きかでやたら盛り上がってみたり...本番前の彼らの姿には、自分たちのパフォーマンスが多くの人に届くようになったことの充実感が滲んでいた。
もう一段上のステージを目指して始まった2025年。なのに、グループとしての活動が止まってしまう。リーダーでパフォーマーの工藤が膝の半月板を手術することになったのだ。復帰までの見込みはおよそ半年。せっかくの勢いを削ぎかねない、大きな試練だった。
番組では、グループ活動停止から10か月にわたる5人それぞれの奮闘に密着。リハビリに励む工藤。例年であれば全員で参加するチャリティイベントに2人だけで臨んだ大野と花村。グループとしての再始動を見据え自らのダンスを鍛え直す和田。ファンとの接点を減らすまいとイベントで全国を駆け回る岩岡。彼らに共通するのは「Da-iCEを止めない」という一念のように見えた。
10月7日、5人揃っての全国ツアーが幕を開ける。再始動の一歩を踏み出した時、彼らは何を想うのか――
PROFILE
2011年1月17日結成、14年1月15日『SHOUT IT OUT』でメジャーデビュー。
4オクターブを誇るツインボーカルと、3人のパフォーマーによる迫力あるダンスが特徴の5人組男性アーティスト。
20年11月にリリースした『CITRUS』が、日本人男性ダンス&ボーカルグループ史上初のストリーミング再生1億回を突破し、翌年の第63回日本レコード大賞を受賞。
その後も『スターマイン』、『I wonder』で日本レコード大賞優秀作品賞受賞、24年には初の紅白歌合戦への出場を果たした。
25年10月から、全国4か所を巡るツアー「Da-iCE ARENA TOUR 2025 -EntranCE-」を開催。
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:浜崎務・高木酉一・星野伸男
音効:早船麻希
編集:高原淳
制作協力:東北新社
プロデューサー:沖倫太朗・深田聖介・渡邉美幸
このサイトをシェアする