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町田啓太俳優Vol.1334
大河の演技も話題!快進撃の34歳
令和の二枚目はなぜこうも謙虚なのか
「皆さんに美しくしてもらってるんです」
町田啓太は、どんな現場でもとにかく謙虚だ。
雑誌の企画で"国宝級イケメン"に選ばれた「かっこよさ」に、何とも言えない「安心感」が同居する稀有な存在。映画やドラマの話題作に立て続けに出演したかと思えば、NHKの情報バラエティまで仕事は幅広い。ともすれば調子に乗ってしまいそうなものだが・・・取材を進めても、見えてくるのは実直で、気遣いができて、努力家な姿。何か弱点はないのか、と意地悪な気持ちにもなってくる。
密着したのは2024年4月からの8か月間。大河ドラマ「光る君へ」に1年間出演し、同時並行で配信ドラマ「グラスハート」(Netflix 2025年配信)の撮影も始まった。同作では主演・共同エグゼクティブプロデューサーの佐藤健から直々に声がかかり、「カリスマギタリスト」を演じる。ギター経験はない。その自分が「カリスマ」になり切らなければならない。取り組んだのは、シンプルだけど途方もないアプローチ。仕事の合間を縫って猛特訓を始める。撮影シーンだけを考えると必要ないのに、1曲丸ごと覚えようとするその真面目すぎる役づくりの日々に、役者として脱皮するための覚悟を見た。
町田は、憧れだったEXILEのパフォーマーのような存在を目指して芸能界に入った。だが、その夢は破れる。挫折をバネにのめり込んだのが俳優業だった。そこから14年。多忙を極める34歳がこのタイミングで初めてあることに取り組むという。「謙虚すぎる男」の意外な決断――話を聞くと、自身のコンプレックスや、役者という仕事への想いを語り始めた・・・。
PROFILE
1990年7月4日生まれ。群馬県出身。2010年「第3回劇団EXILEオーディション」に参加し2000人の中から合格を勝ち取る。2014年、NHK連続テレビ小説『花子とアン』の出演で注目を浴びると、以後『中学聖日記』(TBS)や『今際の国のアリス』(Netflix)『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)などの話題作に立て続けに出演。
2022年からはイタリアのレザーブランド・TOD’Sのフレンズに就任するなど、映画やドラマの世界のみならず活躍の場を広げている。
2024年は大河ドラマ『光る君へ』に出演。2025年は『グラスハート』(Netflix2025年配信)『10DANCE』(Netflix)の配信が控えている。
構成:田代裕・西口友人
ナレーター:窪田等
撮影:井手口大騎ダグラス・角山正樹
音効:中嶋尊史
編集:斉藤淳一
制作協力:ドキュメンタリージャパン
プロデューサー:沖倫太朗・新津総子
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