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上田桃子プロゴルファーVol.1328
真剣勝負の世界に生きた20年
その「プロ魂」と、「決断」と…
女子ゴルフ界のレジェンド・上田桃子、38歳。21歳で最年少賞金女王(当時)に輝き、宮里藍、諸見里しのぶらと共に女子ゴルフブームを巻き起こした。
若い選手が次々と台頭する中でも、全盛期にひけを取らないショットを武器にトッププレーヤーとして君臨。この6年で4回優勝を成し遂げている。
そんな上田の踏ん張る理由、そしてトップを張り続けられるワケを知りたくて、撮影を始めたのは去年の6月だった。
「挑戦という言葉を大切にしている、高い壁に挑んで少しでも自分を成長させたい」。
翌月には全米女子オープン、さらに、毎年の目標にも掲げながらまだ優勝経験のない国内メジャー大会への挑戦が続いた。コーチ曰く「テンカウントが鳴るまで、ファインティングポーズをとり続けるのが桃子」。けれど、ことゴルフになると、ストイックなあまり考えすぎてしまい、迷路に入り込んでしまうとも聞いた。小さい頃から運動神経抜群だった上田が、ゴルフにハマった理由は、その「難しさ」にあると言う。
結局、2023シーズンは0勝。最終戦の日に、上田はカメラに語りかける。「やっぱり、プロは勝ってなんぼなんで。絶対勝った姿を見せたいんで。オフ絶対頑張るんで...」。
今シーズンに向けて上田は、例年より早くキャンプ入り。宮崎の河原での走り込み、練習場で打ち込み、コースに出てはまた打ち続けるという日々。「ルーキーの時より練習したかもしれない...」と、自分自身に大きな期待を寄せてプロ20年目のシーズンに挑んだのだが...。
番組では11月3日、一線から退くことを決めSNSで公表する裏側や直後の大会などにも密着。一人のトップアスリートが女子ゴルフ界に残した信念の足跡と、これからへの思いを見つめた1年6か月。
PROFILE
1986年熊本生まれ。10歳のときに熊本の坂田ジュニアゴルフ塾(坂田塾)でゴルフを始める。2005年のプロテストで一発合格し、同年「LPGA新人戦 加賀電子カップ」で優勝。2007年には,日本開催の「ミズノクラシック」ではアルバトロスも決めて米ツアー初優勝。年間5勝を挙げて史上最年少(当時)21歳156日で賞金女王に輝いた。2008年から米ツアーにも挑戦。ツアー通算17勝目を挙げている。11月3日、ツアーの第一線から退くことを表明した。
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:濱崎務
音効:早船麻希
制作協力:オルタスジャパン
プロデューサー:沖倫太朗・重乃康紀
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