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2024年02月04日(日) 放送分

緊急企画 能登応援SP

能登半島地震 発生から1か月
情熱大陸が見つめた被災地の今

今年の元日、北陸地方を襲った地震。被災地はいまだ先の見えない状況にある。被害が甚大な能登半島は、「情熱大陸」にとって縁浅からぬ土地だ。

2019年には奥能登で民宿を営むベンジャミン・フラットを取り上げ放送。オーストラリア出身のフラットが、能登ならではの食材を駆使して繰り出す料理は日本人客を唸らせていた。
その民宿は今、水道はなんとか復旧したものの営業再開の目処が立っていない。お客を受け入れられるようになるには1年はかかるとみている。それでも、「今が縄文時代と思えば不便さは感じない」と妻や娘と励まし合う。人生の半分を過ごした能登に骨を埋めるつもりというフラットが、"ふるさと"に尽くす覚悟を決めた姿を見つめた。

穴水町出身の関取・遠藤が「情熱大陸」に出演したのは10年前。今や押しも押されもせぬ実力派力士として幕内で存在感を放っている。今月14日に始まった初場所の土俵入りで、遠藤の化粧まわしには能登穴水町のシンボル「ボラ待ちやぐら」が描かれていた。罹災した故郷への祈りが込められていたのだ。
場所前の我々の取材に複雑な想いを語った遠藤。すぐに駆けつけられない忸怩たる思いを抱いたまま初場所が始まった。そして、被災地では遠藤を応援する姿があった。

2018年放送のジェラート職人、柴野大造編では、柴野が生まれ故郷の能登町を訪ねるシーンがある。そこには今も営業を続ける1号店の素朴な佇まいがあり、柴野のジェラートには欠かせない牛乳の生産者がいた。
今回、故郷を訪ねる柴野に同行。能登の自然の恵みがあってこそのジェラート。惨状を目の当たりにした柴野は、再興のため決意を新たにする。

被災地に配備されたキャンピングカー。作ったのはキャンピングカービルダーの藤井昭文だ。2021年の放送では、冬は暖かく夏は涼しいなど居心地の良さを追求する藤井の車づくりを取材。過酷な避難生活を強いられている人々にせめてもの贈り物をと、藤井は決断し動いた。

かつて「情熱大陸」が取材した人々が直面する被災地の今とこれから―

PROFILE

遠藤聖大
1990年 石川県穴水町生まれ 2013年3月の初土俵からわずか6ヶ月で入幕を果たした。抜群の相撲センスで最高位は小結。端正な佇まいで相撲人気を牽引する。

ベンジャミン・フラット
1965年 オーストラリア生まれ 留学中だった智香子さんと出会い、彼女を追って奥能登へ。結婚を機に民宿「ふらっと」を開業し、「能登イタリアン」とも呼ばれる独自の料理スタイルを確立した。

柴野大造
1975年 石川県能登町生まれ 酪農家の長男として家業を継ぎ、その良質な牛乳を使ってジェラート作りを開始。2017年に伊パレルモで行われた大会で、そのジェラートは世界一の称号を勝ち取った。

藤井昭文
1971年 岐阜県生まれ 年間800台以上を作るキャンピングカービルダー。過去に3度「キャンピングカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。注文しても1年以上待たないと納車できないほどの人気。

STAFF
ディレクター:下口谷 充・宮口景子・小川 典・増永達治
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
音効:中嶋尊史
編集:倉沢厳
プロデューサー:沖倫太朗・重乃康紀・森明子・申 成皓

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