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Vol.1232
2022年12月25日(日) 放送分

岡田春生[ ヴィーガン・パティシエ ]

アレルギーで食べられない子のために!
100%植物由来の絶品スイーツ

卵、牛乳、小麦、ナッツ... もしこれらの食物がなかったら世の中のスイーツはなんとも味気ないものになるだろう。だが、これを食べると蕁麻疹、腹痛、下痢、呼吸困難など拒絶反応を起こす人々がいる。このような食物アレルギーを持つ人口は増加傾向にあるという。
ケーキを食べたくても食べられない人々...
が、そんな人たちの夢を叶えてくれる店が東京・広尾にある。
ヴィーガン・パティシエ岡田春生は、アレルギーを持っている人々が安心して食べられるスイーツを日々開発し提供している。
小麦粉、バターや牛乳、卵を一切使わずに作られたショートケーキ。
モンブランやプリンに至るまで、全て植物性の素材で作るスイーツは「ヴィーガン」と呼ばれる完全菜食主義者にも喜ばれ、常連客には小泉進次郎・滝川クリステル夫妻やモデルの長谷川理恵がいる。
巷でも、小麦粉不使用や低糖質を掲げるスイーツが増えてきたが、岡田ほど徹底したパティシエはまだまだ少数派。王道の食材を使わずに作るスイーツのレシピなんて全くなかった20年前から独学で試行錯誤しながら作り続けている。
ただ使える食材が限られるため、私たちが普段口にするような食感や風味を出すのは困難を極める。
軸となる食材は、米や大豆由来のもの。見た目の色、味や食感にもこだわる岡田は、野菜のパウダーや植物性シロップ、フルーツのリキュールなどを駆使する。
試作につぐ試作、僅かでも分量を間違うと味やフォルムが決まらない。それはさながら科学実験のような作業だ。
今回は柿を使ったタルトに挑戦するも思いの外苦労した。そして、なんとか完成したその新作を尊敬する有名パティシエ鎧塚俊彦が試食してくれることになったのだが...。
さらに、埼玉の学童施設にアレルギーで他の子と同じおやつが食べられない子がいるという話を聞きつけて、ホールケーキを差し入れすることを申し出た。
「アレルギーがあってもなくても、ヴィーガンだろうがなかろうが、同じケーキを一緒に食べてもらってみんなに美味しいと言ってもらいたい」
そこにはスイーツの未来に挑み続ける、一途な思いと職人魂があった。

PROFILE

1972年、神奈川・横浜生まれ
進路に悩んでいた高校3年、友人と何気なく訪れた日本菓子専門学校(東京・世田谷)の体験入学でお菓子作りの虜に。卒業後、今はなき横浜の老舗ホテル「ザ・ホテルヨコハマ」のパティスリー部門に12年間勤務。アシスタントシェフまで務めた。
この時期、卵や乳製品を使用しないアレルギー対応のスイーツのニーズが年々増加したという。
2004年、自然派の飲食企業に転職。パティスリー部門で、マクロビオティックスイーツの開発に10年取り組む。
2015年、自らの手で100%植物由来のスイーツを提供したいと、ヴィーガンスイーツ専門カフェを鎌倉に開業。
2020年8月hal okada vegan sweets labで東京進出。

STAFF
演出:石川みゆき
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:宇野純也
音効:中嶋尊史
編集:宮島亜紀
制作協力:サボラミ
プロデューサー:沖倫太朗・増永達治

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