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2022年10月09日(日) 放送分

丹羽正行・丹羽拓也布団職人
Vol.1221

秋の夜長…予約5年待ち“幻の布団”!
温かさを次世代へ 日本一の職人親子

予約しても4、5年待ち。そんな幻とも言われる布団をご存じだろうか。
名古屋市に店を構える創業64年の「丹羽ふとん店」。
"睡眠の質の向上"が注目される昨今、全国各地から注文が殺到している。

店の4代目・丹羽正行(72歳)と、息子で5代目の丹羽拓也(44歳)。
全国の職人が集まる大会で、親子2代それぞれが日本一を獲得した。
彼らの布団は、身をゆだねると誰しもが「雲の上にいるよう」と表現をするほど。
ふかふかで優しく包み込むその布団は、羽毛や化学繊維が主流の時代に、昔ながらの「木綿の力」を信じて作られる。
毎日、材料となる綿作りから始め、2人で1枚の布団を己の手だけを頼りに作り上げる。
1日に2~3枚しかできないが、親子のそれぞれへの信頼は厚い。
「2人でやるからこそお互いの至らないところに気づき、それを指摘しあうことでより良い物ができる」。

「木綿布団の技術と文化を次の世代に」と、職人たちへの指導も行う父、正行。
一方、息子の拓也は「父の技術を土台としながら新しいことにも挑戦しないと」と、日中の作業後に新しいモノづくりも初めていた。

この夏、岡山県・倉敷から依頼が舞い込んだ。
蔵を改装した宿の客室用布団を作ってほしいという。
正行の代まで個人客向けに徹してきた老舗「丹羽ふとん店」は、新しいステージでどのような布団を生み出すのか!?

秋の夜長に――職人親子の静かで温かな情熱を追った。

PROFILE

丹羽正行
1950年 愛知県生まれ。
大学卒業後、「丹羽ふとん店」4代目に。
1986年 第5回技能グランプリ優勝、寝具業界では初となる内閣総理大臣賞受賞。
2009年 藍綬褒章授章。
2013年 第五回ものづくり日本大賞 現代の名工受賞

丹羽拓也
1978年 愛知県生まれ
大学卒業後 大手メーカーに就職後、
2年で退職。「丹羽ふとん店」5代目となる。
2011年 第26回技能グランプリ優勝、厚生労働大臣賞受賞。
布団職歴7年での優勝は寝具業界最速。

STAFF
演出:中山真太郎
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:古東千由
音効:井田栄司
編集:高橋慎一郎
制作協力:TBSスパークル
プロデューサー:中村卓也・沖倫太朗・石郷岡真実子

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