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Vol.1202
2022年05月08日(日) 放送分

姫野和樹[ プロラグビー選手 ]

世界に鍛えられた“ジャッカル姫野”
新リーグ制覇への意地を見た

2019年、初めて日本代表として出場したラグビーワールドカップ。
姫野和樹は強烈なインパクトを世界に見せつけた。
タックルで倒れた相手からボールを奪う得意技"ジャッカル"は幾度となく日本のピンチを救い、決勝トーナメント進出に貢献。その年の流行語にノミネートされたのも記憶に新しい。
あれから3年...姫野はさらなる進化を遂げていた。
昨シーズンはあえて環境の整った日本を離れ、ラグビー王国ニュージランドのプロリーグで武者修行。誰もが自分のことを知らない場所で一からラグビーと向き合い、見事新人賞に輝いてみせた。

日本で迎えるシーズンは2年ぶり。今年、国内最高峰のラグビーリーグは「リーグワン」と名を改め、新たに生まれ変わった。所属するトヨタヴェルブリッツでキャプテンを任された姫野は、新リーグの初代チャンピオンを目標に掲げ、去年12月にチームに合流した。
身長187センチ、体重108キロ。ラグビーの花形と言われるポジション"N0.8"はパワー、スピード、テクニックの全てを兼ね備えた攻守の要。チーム練習の後は居残りメニューに励むのがいつもの光景だ。「誰よりも走り、誰よりも体を張り、誰よりも泥臭く」がキャプテンとしてのモットーと笑顔で話す姫野。
今でこそチーム不動の大黒柱だが、入団当初には拭えない記憶がある。
大学での活躍を評価した当時の監督が、1年目にして姫野をキャプテンに抜擢。新人がベテラン選手をうまく束ねられるはずもなく、チームに馴染めない日々が続いた。
「ラグビーをやめた方が幸せかも...」そんな考えすらよぎる中、自分はキャプテンとしてどうあるべきかを毎日ノートに書きなぐり続けていたという。

悩みもがいた新人時代、そしてワールドカップや海外での経験を経て、選手としてもキャプテンとしても成長した。悲願のリーグ制覇には、プレーオフに進出できるベスト4入りが絶対条件。真価が問われる姫野の今シーズンをカメラは追った。

コーチで招かれたラグビー教室では一般の中学生を前に思わず熱血指導、自宅では大柄な体からは想像が難しい趣味のラテアートを披露するなど意外な一面も。
そして...高校卒業まで毎日のように遊んでいたという思い出の公園で語り始めたのは、同僚にもほとんど話したことがないという少年時代の苦い過去。
「大好きなラグビーを続けられることは、当たり前じゃない」
苦労人であり続けた人生がラガーマン姫野をひと回りもふた回りも強くしていた。

PROFILE

1994年 愛知県生まれ。体の大きさを活かせると中学生の時にラグビーを始め、当時からプロ選手を志す。高校時代からU20の日本代表として活躍。
2017年 帝京大学卒業後、トヨタに入団。日本代表にも選ばれリーグの新人賞を獲得
2021年 ニュージランド・スーパーラグビーの名門ハイランダーズに移籍。新人賞を獲得

STAFF
演出:新田亮介
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:前川研二
音効:中嶋尊史
編集:岡部雄太
プロデューサー:中村卓也

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