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2022年01月30日(日) 放送分

が~まるちょばマイムアーティスト
Vol.1188

何もないのに全てが見える…
泣けるパントマイムって!?

動かそうとしても動かないカバン、見えない壁、綱を使わない綱引き...言葉を使わずに観客を驚かせ、爆笑の渦に引き込むサイレント・コメディー、パントマイム。
国際的にも高い評価を受けてきたユニット「が~まるちょば」は、3年前からHIRO-PONによるソロとなった。
彼の存在は、東京オリンピックの開会式で全種目を紹介する動くピクトグラムを創作し再注目され、目下バラエティ番組などからの出演オファーが殺到している。
だが、人気とは裏腹に"本当のパントマイム"が広まっていない現状に嘆くことも多い。
HIRO-PONが目指すのは、笑いと感動で観る人の心を動かすパントマイムだ。

私たちは、2時間15分にわたる無言劇に挑む姿を見つめた。
作品作りは地道で過酷な作業の連続。たったひとつの動作が、丸一日かけても決まらない。
「一言だけでも、言葉で説明できたら...」と、ふと本音を漏らしたり...

人見知りで穏やかだが、あまのじゃくな一面もあるHIRO-PON。
甘いものが大好きなのにチョコレートは食べすぎてしまうという理由から「一切食べない」。
「面白かった」と感想をもらっても、素直に喜ぶ前に、一人反省会を忘れない。
彼を良く知る人は「石橋を叩いて叩き壊すタイプ」だと苦笑する。趣味はオートバイとレコード蒐集。革ジャンへのこだわりも強く、自宅に並ぶ数十着を、ちょっぴり自慢げに見せてくれた。

全公演ソールドアウトで初日を迎えた、たったひとりの無言劇。
HIRO-PONのパフォーマンスが、観客たちの涙を誘う瞬間にカメラは立ち会った。

PROFILE

HIRO-PON
1月2日生まれ。埼玉県出身。年齢非公開。
幼い頃から人見知りな性格。20代でパントマイムと出会い、“人前で喋らなくていい上に、一生追求できる職だ”と考え、師匠に弟子入り。元相方ケッチ!とコンビを組み、1999年にサイレントコメディーデュオ「が~まるちょば」を結成した。
パントマイムの固定概念を超えた演劇作品やショーを次々と生み出し、世界最大級の芸術祭「エジンバラ・フェスティバル・フリンジ」でダブルアクトアワードを受賞。
言葉や文化を超えたパフォーマンスが高く評価され、世界35カ国以上で披露してきた。
2007年には、海外の有名誌が選ぶ「世界が尊敬する日本人100」に選ばれる。
2019年にケッチ!が脱退し、HIRO-PON一人で活動を続けることに。笑いと感動をもたらすパントマイムを追求している。
昨年、東京オリンピックの開会式で、“動くピクトグラム”の創作・出演・撮影を担当。YouTubeの再生回数は2000万回(1月17日時点)を超え人気を博す。SNSでも話題をさらい、LINE NEWS AWARDS受賞や#Twitterトレンド大賞に出演。

STAFF
演出:笹木賢光
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:松浦祥子・徳山敦己・井手口大騎ダグラス
音効:増子彰
編集:新谷拓治
制作協力:ドキュメンタリージャパン
プロデューサー:中村卓也・二宮寛子

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