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2021年11月14日(日) 放送分

広瀬すず女優
Vol.1178

女優として直面する壁、もがき続ける広瀬すずの意地

この夏、取材カメラは、主演映画『流浪の月』の役作りに臨む広瀬すずの姿を捉えた。
2020年の本屋大賞受賞作を、李相日監督が映画化する話題作。広瀬が演じるのは、誘拐事件の"被害女児"となり、広く世間に名前を知られることになった女性・家内更紗(かないさらさ)。複雑な環境の中で10代を過ごした更紗という役を理解するため、広瀬は、彼女が過ごした環境に身を置くなど様々なアプローチを試みていた。一方で李監督から「役柄に合わせて儚げなシルエットに」という注文を受け、トレーナーによる徹底した食事制限により減量を図っていた。大好きなラーメンもしばらくお預け...。

撮影が始まると、広瀬が纏う空気は一変した。
カメラを前にした時の集中力には目を見張るものがある。だが実はこの時、広瀬は女優として大きな壁に直面していた。一つ一つの役に時間をかけて取り組むことができたかつてとは違い、ここ数年広瀬のスケジュールは多忙を極めていた。
「役を"こなしている"自分がいるのでは」と感じることもあるという。
広瀬は、5年前に出演した映画『怒り』の撮影で、李監督から芝居の厳しさを教わった。現場では、生半可な気持ちで役を演じることは許されない。広瀬は、顔全体を覆って型取りをする特殊メイクや、冷たい湖に着衣のまま潜る水中撮影に体当たりで挑んだ...

広瀬が『流浪の月』の撮影現場で見せた意地。
そして、1年に渡る長期取材の果てに、語った言葉とは...?

PROFILE

1998年、静岡県生まれ。2012年にモデルとしてデビューし、翌年 女優デビュー。
主な出演作に、映画『海街diary』(第39回日本アカデミー賞 新人俳優賞)、『ちはやふる』シリーズ、『怒り』、『三度目の殺人』(第41回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞)、『いのちの停車場』、ドラマ『学校のカイダン』、連続テレビ小説『なつぞら』、『anone』。2019年には『Q:A Night At The Kabuki』で初舞台を踏み、第54回紀伊國屋演劇賞 個人賞受賞。

STAFF
演出:三木哲
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
音効:中嶋尊史
編集:宮島亜紀
制作協力:ソユーズ
プロデューサー:中村卓也・岩井優介

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