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2019年04月07日(日) 放送分

赤井勝フラワーアーティスト
Vol.1047

在日大使館夫人がこぞって通う花レッスン。ローマ法王にブーケ献上した男が咲かせる“新時代の桜”

大阪出身。英語は喋らず少々ドスの利いた大阪弁オンリーで在日の各国大使館夫人たちにフラワーレッスンをする短髪小柄の赤井勝。日本の"華道"と西洋の"フラワーアレンジ"を融合させた斬新なスタイルが瞬く間に評判を呼び、その縁でローマ法王ベネディクト16世に謁見しブーケを献上したこともある大人気のフラワーアーティストだ。
祖父母は兵庫県淡路島の花農家で、母親は大阪で花店を営んでいた。幼いころから生け花を習い、10代でフラワーデザインを学んだ赤井は「堅苦しく考えがちな"花を活ける"という感覚ではなく、形式や定義を取り払って"花と遊ぶ"という感覚を大事にしたい」と考え、政府主催のイベント会場や有名ブランドの装花を手掛ける一方で、簡単に暮らしの中に花を取り入れるテクニックや花の贈り方のヒントなどを伝える活動も続けている。
番組では今回、平成最後と新元号で迎える春を彩りたいと"桜"にまつわる仕事が次々と舞い込む赤井に密着。2月に羽田空港国際線ターミナルに桜を咲かせてほしいというものから、若者に人気のボルダリングジムや超有名料理店に満開の桜を咲かせるというオーダー、さらにフランスの港町からの花の依頼に赤井が一人で乗り込み...多種多様な"2019年桜物語"をお届けする。
「花は世界の共通言語。もっと花の気持ちを分かるために僕はもう..."花"になりたいんですよ」と、冗談とも本気ともつかない面持ちで語り、寝る間も惜しんで花と向き合う53歳の"春"を追った。

PROFILE

1965年大阪出身。祖父母は淡路島の花農家で母は大阪で花店経営。自らも15歳から21歳まで花店の仕事をし、その後創作の場を広げ在大阪ロシア連邦総領事館の装花。在日各国大使夫人へのフラワーレッスンを始める。ローマ法王ベネディクト16世にブーケを献上し、ローマ教皇パウロ6世ホールにオブジェも制作。北海道洞爺湖サミットでの装花や世界遺産の上賀茂神社でのイベント、伊勢神宮式年遷宮の献花奉納。2017年にはフランスに1000本の桜を持ち込み「ルーブル王宮内パリ装飾美術館La Nef」の舞台を彩る。2019年春から、大阪の追手門学院大学の客員教授に。家族は妻とふたりの息子。「花に近づきたい」とまつ毛のエクステンションに挑戦し、奥さんに激怒されたこともあるという53歳。

STAFF
演出:申 成皓
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:濱﨑務
音効:早船麻季
制作協力:オルタスジャパン
プロデューサー:中村卓也・重乃康紀

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