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2018年06月03日(日) 放送分

柴野大造ジェラート職人
Vol.1005

本場イタリアでジェラート世界チャンピオンに輝いた日本人職人!
奥能登の酪農家出身。牧場を手放し製菓経験ゼロから頂点に上り詰めた43歳の素顔とは。

昨年、イタリア・パレルモで開かれた世界最大のジェラート祭コンペティション部門で、並み居るイタリア人職人を破って優勝した日本人がいた。リンゴにパインアップル、そしてイタリア人の多くが生臭いと苦手にする野菜の代表格、セロリをあえて盛り込んだそのジェラートはイタリア人の味覚の常識を覆す絶妙なハーモニーを生み出し、柴野大造は史上初のアジア人チャンピオンの座を勝ち取った。辛口で知られる審査員長が「日本で開かれる鮨の世界大会でイタリア人が優勝するようなもの」と舌を巻く快挙で、柴野の名は世界のスイーツ界に一躍轟いた。
もともとは石川県の酪農家に生まれ、東京農業大学を卒業後に家業を継いだ柴野だったが、一億円以上の借金を抱えた苦しい経営状況に一念発起しジェラート作りを始める。
料理の世界で修行した経験も一切無く、イタリアからレシピ本を取り寄せ独学で試作を続ける日々・・・ノンホモ低温殺菌にこだわった高品質な牛乳と奥能登の豊かな食材をジェラートに仕立てる繊細な技術が認められ、国内外の数々のコンテストで評価されるようになり、一気に世界の頂点へと駆け上がった。
番組では、ジェラートの最新トレンドを探るためにイタリアで武者修行をする様子や、ジェラートワールドカップで日本チームのキャプテンとしてアジア予選に挑む柴野に密着。年間を通じてジェラート消費量が多い東南アジアは職人の質も高くその実力は決して侮れない。味だけではなく見た目の美しさも競うこの大会で果たして柴野のチームはどんな勝負を挑むのか?

PROFILE

1975年石川県生まれ、酪農家で4人兄妹の長男として生まれる。東京農業大学卒業後家業を継ぎ、良質な牛乳を使ったジェラートを作り始める。2000年「マルガージェラート」能登本店、2004年に野々市店をオープン。2017年11月には「Sherbeth Festival」(伊・パレルモ)で総合優勝し、アジア初の世界チャンピオンとなる。
東京には出店せず、奥能登でのジェラート作りにこだわる一方で、講演や後進の指導、企業とのコラボや製品開発も行う。ローマに本部がある世界ジェラート大使、家族は妻と3歳の息子。43歳。

STAFF
演出:増永達治
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
音効:増子彰
編集:新子博行
制作協力:セピック
プロデューサー:中村卓也・山本園弥

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