放送日:1月14日(水) 19:56〜21:54
およそ25万戸の住宅が全半壊し、6434人が犠牲となった阪神淡路大震災。発生から20年が経ち、そのときの経験が被災者の救助から生活支援まで大地震への備えとしてさまざまな面で生かされている。また、2011年の東日本大震災では津波への教訓がもたらされた。
番組では、倒壊家屋からの救出や津波からの避難、離れ離れになった家族との再会など阪神淡路大震災や東日本大震災など災害時に実際にあった話を4つの再現VTRにまとめそれぞれのVTRを入り口に池上彰さんが地震への備えを解説していく。
出演:高橋英樹・真麻親子、間寛平・慎太郎親子、石田純一・東尾理子夫婦、谷村美月
放送日:1月11日(日) 24:55~25:55
土石流が押し寄せた民家で、ボランティアの高校生たちが必死に泥を掻き出していく―。彼らは日本で唯一「環境防災科」が設置されている兵庫県立舞子高校の生徒だ。
1995年の阪神淡路大震災をきっかけに作られたこの学科では、「語り継ぐ」「被災地に行く」「地域で動く」をテーマに、特色ある学びを続けてきた。震災から20年が経ち、あの震災を知らない高校生たちが「災害」と向き合い、そこで戸惑いながらも様々なことを学び取っていく姿を描く。
ナレーター:斉藤とも子
放送日:1月18日(日) 24:50~26:20
阪神淡路大震災発生から20年。その後も数々の災害に見舞われてきたこの国にあって、被災地の復興やボランティアのありよう、地震学の研究の原点はあの震災にあるといってもいい。
被災地をずっとみつめてきた室﨑益輝神戸大名誉教授は、行政がどう動くかという「治」、地震学の研究のあり方を問う「学」、助け合うボランティアが示す「連」をキーワードに問題提起を続けている。
番組では、11月に事故で急逝した貝原俊民前知事の「最後の証言」などもまじえ、震災20年の歩みといまなお残る課題について検証する。
ナレーター:小山紀一、高井美紀
放送日:1月11日(日) 25:55〜27:15
あの日、大地震に見舞われた神戸とその周辺の街でMBSのカメラマンは多くの人々と出会い、カメラで記録しました。その人々は今、どうしているのか…
当時の映像を手がかりにカメラマンたちが、その人々を訪ねて歩きました。再会したのは20人余り。20年という年月は被災した人々の人生を変えていました。
たくましく、やさしく、時に非情に…。この番組は「あの日あの場所」で出会った人々が生きてきた“人間の記録集”です。
放送日:1月17日(土) 13:54〜16:00
20年前の震災映像に映る人々は、いまどうしているのだろうか。阪神淡路大震災を撮影したMBSに残る5000本あまりの取材VTR。その中に収められた人たちをカメラマンが、訪ね歩き20年後の“いま”と再会します。番組キャスターを務める西靖は、当時、入社1年目でした。自身の“社会人生活の時間と神戸復興の時間”を20年目の神戸を歩き伝えます。
また、スタジオコメンテーターを務める元プロテニスプレーヤーの沢松奈生子さんは、震災当日は「全豪オープンテニス」出場のためオーストラリアにいました。なかなか家族と連絡が取れない中、不安な気持ちを抱えながら懸命に試合に挑み過去最高のベスト8の結果を残しました。21年目の神戸で出会う人たちとは?
キャスター 西靖(MBSアナウンサー)
西村麻子(MBSアナウンサー)
中継キャスター 上田悦子(MBSアナウンサー)
コメンテーター 沢松奈生子(元プロテニスプレーヤー)
尾池和夫(京都造形芸術大学学長・地震学者)
放送時間:月~金 18:15~19:00
1月の「VOICE」は、阪神淡路大震災20年を様々な角度から特集します。20年前の映像を1本1本見直し、心に刻まれた人たちを訪ね歩いたり、視聴者から提供頂いた写真を元に取材を加え、当時を振り返ったりします。
また、神戸市職員だった男性が単身、岩手県大槌町に移り住み被災地での復興に取り組む姿を追います。そのほかにも、見ごたえのある特集が目白押しです。
20年で被災地の街や暮らしは、大きく変わりました。「あの街の記録・未来へ」を統一テーマにして、この20年間を人々はどのように生き、何に希望を託してきたのか…、を「VOICE」らしい切り口でお伝えします。
放送日:1月17日(土) 17:30〜18:50
2人の医療従事者を軸に阪神淡路大震災の20年を描きます。
一人は、神戸の医師です。医師は、阪神淡路大震災の時、災害による外傷などではなく精神的ショックや厳しい避難環境など間接的な原因で亡くなる人に気づき「震災関連死」と名づけました。阪神淡路大震災では、919人が「関連死」で亡くなり、東日本大震災では、3000人を超えました。医師は、災害が起きるたびに現地に行き、被災者の治療に当たりながら「震災関連死」の実態を調査し、改善を提言しています。
もう一人は、女性看護師です。看護師は、「災害看護」をいち早く提言し、2014年に亡くなった黒田裕子さんの遺志を継ぎ、被災地での看護の充実に取り組んでいます。
阪神淡路大震災から20年が過ぎ、被災地での「救える命」のために取り組む2人に焦点を当て、今後の課題を考えます。