( ΘェΘ)<ゲストさん、インタビューでぇ〜す

「パンダが町にやってくる」では、劇中の音楽に80年代〜90年代のヒット曲を使っています。このきっかけとなったのが、2007年4月25日にリリースされた『R35 Sweet J-Ballads』というCD。発売以来70週にわたり、オリコンウィークリーランキングにチャートインし続け、累計売り上げ枚数120万枚を突破!J−POPコンピの歴史に金字塔を打ち立てました。ドラマでは、このR35(35歳以上限定)に当たる80年代〜90年代の8つのヒット曲をピックアップ。毎週、その曲が劇中で流れるとともに、アーティストの方にも、ヒロイン若菜翔子がDJ如月奈々として担当するラジオ番組「ムーンライト・キッス」に出演してもらっています。
このページでは、アーティストの方に、曲が発売された当時を振り返ってもらい、その曲への想いと印象的な思い出を語っていただきました。

第3週(11月20日放送)のゲスト
中村あゆみさん
「翼の折れたエンジェル」(1985年4月発売)

ハスキーで力強い声が魅力の中村あゆみさん。収録後、ドラマは「初なの。24年目にして」と少し高いテンションで話しはじめる中村さん。「そのままでいいです、って言われて、自分では変わらないつもりだったけど、収録した画像を見ると、緊張してたなぁ〜って。意識してなかったんですが、違うキャラが出てますね」。

「翼の折れたエンジェル」は、シングルになった3枚作目の作品。ご自身は当時を振り返って、「何の感情もなかった」と気持ちいいくらいスッパリ。日清のカップヌードルのCMに起用され、売れるのに8か月くらいの間があったそうですが、その時代のこととなるとほとばしるようにさまざまな思いを語っていただきました。

キャリアウーマンがクローズアップされるようになった時代背景のなか、アイドル歌手が主流の対極にいる女性のロック歌手として、“カッコいい女性”の代表となった中村さん。頑張れば誰もがこうなれるというポジション。ファンもそういう気持ちを投影したのか、圧倒的に女性が多かったという。「中村あゆみのチケットで好きな彼女を誘うというのがひとつのステータスになったみたいで。でもコンサートで女の子の方がハマって、彼がはじき飛ばされて…気の弱い男の子が隅っこにいるっていうライブでしたね」と身振り手振りを交えて語る中村さん。この「翼の折れたエンジェル」でメジャーになれたことには感謝しているとか。「私らしい硬派な歌で、とても大事な曲なんです」。

その後、10年間の活動休止を経て、04年に歌手活動を復活。11月23日にカバーアルバム「VOICE plus」をリリース。「真夏の果実」、「勝手にしやがれ」、「瞳をとじて」、「桜坂」、「蕾」、「シェリー」…と、男性ボーカリストの曲ばかり。 初のカバーアルバム「VOICE」に「キリンストロングセブン」のCMタイア ップソングでもある「翼の折れたエンジェル<ストロングバージョン>」が新た に収録された。 「そこら辺の男より、男前の声って言われるの。R35の人は泣いて喜ぶかな?自分で『これは完璧だあ〜よしっ!』って思ったんだけど」とラインナップに自信を。

休みの間、結婚・出産、子育てを経験。今はシングルマザーとして子供を育てている中村さん。「子供が自分より大事に思えたり、私は私って思ったり、いろんなことを考えました。音楽でも、お休みの間、誰かの曲でもいい曲だな〜と思えるようになったし。カバーは10代、20代では出来なかったと思う。楽曲をきっちり愛せるようになれて、10年間、無駄になってないな、と」。

女性の場合、「出産・子育てで休むのはアリ、だと思う」。そして再び、歌を歌うということの喜びを、「もう一度、しかもカバーを歌えるというのは、普通ありえない。音楽の神様がくれたチャンス」と、とにかく楽しそうに語る中村さん。今、輝いて見えます。

タイトル: 「VOICE plus」
発売日:2008年11月26日
発売元:Sony Music Direct
税込み価格:初回盤CD&DVD¥3500(撮りおろしビデオクリップとリリ ース記念ライブ「Live VOICE」のダイジェスト版を特典収録)
品番:MHCL−1453〜1454
<収録曲>
1. 蕾
2. 桜坂
3. シェリー
4. 瞳をとじて
5. HOWEVER
6. SOMEDAY
7. 真夏の果実
8. 悲しみは雪のように
9. スローなブギにしてくれ
10. 勝手にしやがれ
11. ENDLESS RAIN
12. 翼の折れたエンジェル<2008 Version>
13. 翼の折れたエンジェル<ストロングバージョン>

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