( ΘェΘ)<キャストに、インタビューでぇ〜す
十条直哉役 櫻木健一さん






花園商店街の一角で町の柔道場を経営する十条直哉と初子夫妻。演じる櫻木健一さんと吉沢京子さんは、40年ほど前に「柔道一直線」というスポーツ根性ものの人気テレビドラマで共演したことが。その時の役名が一条直也と高原ミキ。ということで、かつての柔道青年のその後を思わせるような設定となっているのです。櫻木さんご自身にも、当時の一条直也のその後をイメージしながら演じていただいたようです。

「直哉はもともと一本気でこうと思ったら突っ走る、譲れない性格。年も取ってきて、少し世の中のこともわかるようになったけど、実は奥さんの初子に支えられているんだよね。そんな日本の理想のお父さん、お母さんになれれば…」と櫻木さん。吉沢さんとはもう気心も知れているので、「ほほえましい夫婦を演じられたらなあ、と思って、『初子ちゃん』って言ってみたり。ちょっと嫁さんに遠慮するような感じを出してみたり…」。
直哉が若かった頃、相手の想いに応えられなかったことや気持ちを言葉や態度で表せなかったことに対して、「ごめんね」という気持ちを込めて演じたといいます。どこか十条直哉が一条直也にオーバーラップしてくると櫻木さん。
出番が終わって、「(吉沢さんと)ふたりでラーメン食べに行ったこともあって。なんかいいでしょ、ラーメンを選択するって」と若い頃に戻ったかのように、スタジオの外でも仲の良いおふたりでした。

櫻木さん自身、柔道は初段。柔道場のシーンでは、野久保さんや小太郎さんらに投げ方や受身を教えることも。「道場は冬すごく冷えるし、夏はものすごく暑い。収録が8〜9月だったから、みんな参っていたよね」。
12月18日放送のシーンでは、この柔道場に北京五輪の男子柔道斉藤仁監督と金メダリスト石井慧選手が登場。桜木さん扮する十条直哉が柔道の普及に貢献したとして講道館から功労賞を贈られることになり、そのお祝いに2人が駆けつけ、還暦祝いにと赤の柔道着が贈られる、というセレモニーが。ちなみにこの赤の柔道着は櫻木さんの私物で、柔道の先輩から還暦祝いに貰ったものだとか。実際の柔道には赤帯(七段以上の有段者)が存在するが、赤い柔道着は存在していません。
この出演には、もともと斉藤監督が柔道を始めたきっかけが、櫻木さんの「柔道一直線」だったという裏話が。櫻木さんは「ロサンゼルスオリンピックの前に、『近代柔道』という雑誌の対談企画で、斉藤監督が僕との対談を希望したのが最初の出会いです。当時はそれほど強い柔道選手だとは知らなかったくらい。その後、偶然、六本木でばったり出会い、『金メダル獲らないと承知しないよ』と声をかけました。そしたら、本当に金メダルを獲って、『獲りました!』と連絡があったんです。それからお付き合いがはじまりました」とか。今回のドラマ出演は、この櫻木さんの依頼で実現、斉藤監督の愛弟子である石井選手も監督の特別の計らいで参加することになったもの。暑い柔道場でスーツ姿で大汗をかきながらのドラマ初出演してくださった斉藤監督と石井選手の頑張りぶりは必見です。

ちなみに櫻木さんの健康法は「歩く」。1日おきぐらいに2時間弱歩いていらっしゃるとか。だいたい1万2〜3千歩になるといいます。「去年は富士山にも登ったし。奥多摩や高尾にトレッキングにも行きますが、山登りはあまり歩数が出ない。平地を歩く方がいいね」。
11月5日にはシングルCD「あすなろ坂」をリリース。この曲はドラマの中で翔子が受けた演歌のオーディションの課題曲にもなったもの。「カップリング曲が『すまないね』なんだけど、これも長年連れ添ってきた初子に対しての気持ちなんだよ」と、どこまでも一条直也…いや十条直哉の櫻木さんでした。


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