ドラマ30『家族善哉』(40回) 放送終了


〈第1週のあらすじ〉

第1回(11月27日 月曜)
 早春の昼下がり。郵便配達を今か今かと待つ石井咲子(竹内都子)は34歳になる主婦。やっと届いた高校合格通知に、手放しで喜ぶ咲子だったが、それは家族の大騒動の始まりだった…。
 16歳の時に出来ちゃった結婚で高校を中退して以来、咲子はトラック運転手の夫・紘太郎(嶋大輔)を支えながら、2人の子供の子育てと家事にいそしんできた。娘と息子も今では高校生。そんな咲子が1年前、娘・美佐緒(赤松悠実)の「何よ!高校も出てないくせに」の一言に一念発起。元々、勉強好きだった咲子は見事に合格!そして、今度こそ卒業を目指して子供たちと同じ高校に、しかも制服を着て通うと言い出したから、さあ大変!

第2回(11月28日 火曜)
 案の定、制服を着た咲子は学校中の注目を浴びることに。教頭(尾崎麿基)をはじめ先生たちは咲子を敬遠するし、入学式では息子の新哉(窪田正孝)までが野次を飛ばす。そんな中、咲子の元同級生で保健の先生の礼子(千堂あきほ)とその礼子が密かに付き合っている咲子の担任の山口(川原田樹)だけは咲子を守ろうとする。
 家族に対し「絶対に家事も手を抜かない」と宣言した咲子だったが、初日から夕食のハンバーグを焦がしてしまい、子供たちから責められて大泣きに泣いてしまう。紘太郎はそんな咲子を優しく励ます。一件落着と思いきや、そこに美佐緒がお見合いパーティーに申し込んだという電話が…。

第3回(11月29日 水曜)
 美佐緒のお見合いパーティーは高校生だとバレて先方から断られた。一方、新哉は友達から1年生女子の身体検査のノゾキに誘われる。母が1年生にいるとは言えない新哉は悪友の誘いを断れない。子供たちの反発を気にした咲子は、時間を早めて誰とも出会わない時間に通学することに。しかし、同級生の間からも「結婚指輪はアクセサリーだから校則違反ではないか?」と指摘され、窮地に立たされる。
 そして、ついに身体検査当日がやって来た。新哉のノゾキに咲子は…。

第4回(11月30日 木曜)
 新哉が自分と他人のふりをするためにノゾキに参加したことは咲子にとってもショックだった。美佐緒から「何もかもママのせい」と言われ、さすがの咲子も次第に気弱になる。そんな時、担任の山口から電話が入り、喫茶店に呼び出される。礼子との恋愛相談に乗っていた咲子に、山口はこれからは担任なので、今までどおりの付き合いをするわけにはいかないという。そんな2人を同級生が目撃。またまた暗雲が立ち込める。さらに、美佐緒が答案を白紙で出し…。

第5回(12月1日 金曜)
 美佐緒の白紙答案に対し、新哉が退学届を出した。咲子は愕然。新哉から「高校に行けなくなったのはオフクロのせい」と言われた咲子は、母の静代(加藤登紀子)を訪ね、励まされる。が、退学届のことを咲子から聞いた紘太郎は、「悪いのは私」という咲子に「高校に行くのがそんなに悪いことなのか!?」と怒り出し、勢いで家を飛び出してしまう。
 新哉の件で新哉の担任からも「お母さんが退学なさった方が…」と言われた咲子は、ひとり、校庭の片隅にあるいつからか片方の翼がなくなった片翼の天使の像の前に佇む。そこへやって来た校長(愛川欽也)の「人の心動かせるのは真実」という言葉に、咲子は片方の翼を盗んだのは自分だと家族に打ち明ける…。