ドラマ30『家族善哉』(40回) 放送終了


石井美佐緒役 赤松悠実さんインタビュー







石井家の長女・美佐緒を演じる赤松悠実さん。ミスマガジン2006セミファイナルの1人で、写真集も出している現役の高校生。本格的なドラマ出演は実は今回が始めてなんだそうです。初めての役作りから趣味の数々まで、赤松さんにお話を聞きました。

―本格的なドラマ出演はこれが初めてということですが、台本を読まれていかがでしたか?
お母さんが女子高生になるというお話は、普通はありえないことだと思うんですが、台本を読んでみて、美佐緒と友達の会話やお母さんとの会話など、とてもリアリティーがあって身近な気がしました。だからいかに自然に演じるかをまず、考えました。でもプレッシャーがすごく大きくて・・・。私は大阪の出身なので、収録が始まる前に個別に練習させてもらったりして、「私自身でやればいい」と思っていたんですけど、いざ、始まってみると180度言い回しが違ったりして、大変でした。「本当に私で良かったのかな〜」ってずいぶん落ち込んだりもしました。

―最初はかなり大変だったんですね。
でも、せっかく私が選ばれたんだから、と思って、自分自身の要素も入れながら組み立てていくうちに、周りの人から「美佐緒になってきたね」って言われるようになったのがうれしくて。「上手くなったね」って言われるより、「美佐緒だね」って言われる方が私にとっては、ほめ言葉なんです。

―美佐緒はどんな女の子だと思いましたか?
弟を上手く利用したりしてちょっとずる賢いところがあったり、かと思うと家族思いでもあったり。でも本を読んでいるだけの時と違って、実際に竹内さんが演じる咲子を見ると、「あ〜美佐緒は、ママのそういうところを見て育ってきたんだ」っていうのが演っているうちにわかってきましたね。あと、新哉とは姉弟なんですけど、最初はほとんど窪田君と話をしなくて、「姉弟なのに話さなくていいのかな?こんなにお互いのこと知らなくていいの〜!?」と思ったりもしました。今はもう普通に喋ってますけど・・・実は窪田君の方がお兄さんなんですよ。

―美佐緒を演じる上で気をつけたところはありますか?
美佐緒ってすごく生意気なセリフが多いんですよ。だからタダの生意気な奴と思われないように、なぜ、ここでこのセリフを言うのか、セリフのひとつひとつに心の中で思っている違ったニュアンスを出していけたらと。ただキツイだけじゃないところを出して行きたいと思いました。表現は難しいんですが・・・。美佐緒は怒りや悲しみがすごい多いんですよ。1週目なんか、私が笑っているのってすき焼き食べてる時だけなんですよ!!スタジオでも「怒ってばっかりやな〜」って言われて。でもただ怒っているだけじゃない、っていうのをずっと考えてましたね。新ちゃん(新哉)は喜ぶ顔や恥ずかしがる顔がすっごくかわい〜って思えるんですよ。うらやましくて。だからそういうシーンが来たときには、私もそう思ってもらいたいな〜と思いながら…。

―印象に残ったシーンがありますか?
たくさんありますね〜でも、一番と言われれば、上沢君がママに告白した後でママがそれを隠していたのを知った美佐緒が、ママに「いなくなっちゃえばいいのに!」と言うシーンかな。どこにぶつけていいかわからない怒りを、実際に思っていないのに、母親にぶつけてしまうっていう、親子の微妙な感じが出てるシーンだと思います。あとは第2週の「命の授業」ですね。私自身で聞くといい話なんですが、当事者の美佐緒の立場で聞くと、ショック。「私は要らない子供だったんだ」っていう絶望に近い思いがありました。

―赤松さんはもともと女優志望だったんですか?
最初はダンサーに憧れて、小学校2年からダンスを習いに行っていましたね。アクターズはめっちゃ憧れでしたね。小さい頃から机の上で歌ったり踊ったり、目立つことは好きでした。ダンスの発表会でライトを浴びるのがすごい快感でしたし。中学1年の時に次のステップへ踏み出そうと思って、タレント募集に応募してレッスンを受けたりしていたんです。小さい仕事を少しさせていただいた段階で、いきなり今回の役が来て…「私、まだ勉強中ですけど、いいんですか!?」って。演技をしたいと思っていたところだったので、この仕事をもらって万々歳って感じでした。女優さんになりたいとも思っていましたし、夢だったので、やっと、その夢に手をかけることが出来た、っていう感じです。

―レッスンから実際に演技をやってみていかがでしたか?
現場で習うことが本当にたくさんありました。緊張もするし、要求もされるし。思うようにこなせないと、実際、まだまだだったんだなあって実感しました。

―これからやりたい役はありますか?
叶わない恋をする役。マンガのような恋をする女の子ですね。女の子に共感してもらえる、プリティな部分をやってみたいです。今回は怒ってばっかりだったので…(笑)。昼帯ドラマからスターになった井上真央さんみたいになりたいですね。「花より男子」みたいなの、いいですね〜。

―普段の赤松さんは、どんな風に過ごしているんですか?趣味は?
歌うことが大好きです。毎日でもカラオケ行ったりする時もあります。3日間ぐらい続けて行ったり。十八番はキロロの「好きな人」。松任谷由実の「春よ来い」は完璧です(笑)。あとは、おしゃれに興味があるんで、ショッピングも好き。見るだけでいいんです。楽しいですよ。あと、街の中で美人を見つけるのが得意なんです。私、けっこうストライクゾーン厳しいんですよ。これからやりたいのは英語かな。洋楽を自分で翻訳してみたりしているんです。マライヤ・キャリーとかが好きですね。

とにかくいろんなことに興味を持っている赤松さん。「レッスンに通うのが楽しくて…」と、これまでに習ったことがあるのはダンス以外に、日舞、水泳、書道、コーラスと多彩。ちなみに剣道は初段の腕前。学級委員も務めたことがあるという、文武両道の高校生。自分の性格を「負けず嫌い」というだけあって、なんでもこなしてしまうパワフルな16歳です。