石井新哉役 窪田正孝さんインタビュー
石井家の長男・新哉を演じて、いい味を見せてくれる窪田正孝さん。まだ現役の高校３年生で、このドラマが２本目になるそうです。石井家のアイドル、窪田正孝さんにお話を聞きました。
―今回、石井新哉役でナレーションも担当で、大変だったのでは？
役より、ナレーションの方が大変でした。（最初にキャスト・スタッフが集まってやる）本読みの前に、ずいぶん練習していったんです。でも全然出来なくて…。監督からは（僕のところで）「今、視聴率が下がりました」って言われて。終わってからマネージャーと一緒に必死にやり直しました。翌日、収録が始まって、監督から「やってきてくれましたね」と言われて、すごい嬉しかったです。
―どこが違ったんでしょう？
新哉役は台本をもらってから、僕なりに考えてずいぶん練り込んで作りこんだつもりだったのですが、でもその新哉は「暗すぎる」って言われて…。自分では、子供で、静かで、普通の子だけどちょっと思い込みが強くて変わっている、って思っていたんですけど…。
最初はムチャクチャ緊張しました。第１話を観ても、観てる自分に緊張が伝わってきたくらい、緊張してましたね。
―新哉と窪田さん、似てるところ、似ていないところを聞かせてください。
新哉は台本を読む限りでは外で遊ばない。僕も何もない時は家にいて、ＤＶＤ観たり、猫とじゃれたりしているので、そんなところはちょっと似てますね。あんまり家族の中で発言しようとしないところとか、人見知りなところも。僕も自分からあんまり人に話しかけたりしないほうなんです。似てないところは、瑛子が大好きなのはわかるけど、僕だったらもうちょっと違う方法をとるかな？やり方がズレてますよね。でも気持ちの一生懸命さは同感です。
―窪田さんからみた「家族善哉」の見どころは？
自分を見て欲しいって言うのはありますが（苦笑）、前半だと「命の授業」ですね。あのシーンは見ていて泣きました。親に対する自分の考え方が変わりました。あとは次々に起こる家族のトラブル。これでもかっ！っていうくらい、いろんなことが起こるので、お楽しみに。
―このドラマで勉強になったことは？
全部勉強だったと思います。これまでは、まず台本に書いてあることをきっちり演じることを考えていたんです。台本がすべてだと。でも、台本に書かれていない新哉もいて、それも含めて新哉というキャラクターが成り立っているわけで。もっと役に対して視野を広げていかないといけないと思いました。竹内さんから教えていただいたんですが、「台本をどれだけ深く読んでいても、スタッフにはかなわない。でも役は自分が演じるわけだから、自分の考えをしっかり持って、互いの意見を共有しつつスタッフと闘っていかなければならない、だからスタッフに負けないように台本を読んでいる」と聞いたので、台本を広い視野で読み込むことは役者の仕事というか、基本だな、と。初心に戻れました。
それと、実はアドリブが出来ないというのが、この現場で判明して…（笑）。僕ほんっとうにアドリブがきかないんですよ。台本と違うフリをされたら、どうしていいかわからなくて…。
―窪田さんは『チェケラッチョ！！in TOKYO』で主演もしていますが、元々役者志望だったんですか？
最初はＪＵＮＯＮ ＢＯＹに応募したんです。30人の中には残ったんですけど、落っこちて。３０人の中には残ったんですけど。その後、母親が月刊デビューという本に載っていた事務所のオーディションを見つけて来てくれて、今の事務所に入りました。この世界に入れたのは、母親がその雑誌を持ってきてくれたのがきっかけで。すごく感謝しています。
―これからの目標は何ですか？
目標ですか？正直、目標というより…まず、目標の前に大好きな芝居を、俳優を続けていけたらと思っています。今、俳優の仕事にすごく魅力を感じてます。土曜日に大阪に来て、日・月・火・水と収録して、木・金と戻って学校へ行って･･･それがまったく苦じゃないんです。現場に来るのがすごく楽しい。芝居もこのシーンがダメでも絶対違うシーンで取り返してやる、成長して、もっと努力して、と思います。今は反省より経験、体験することを一番大事にしたいと思います。第１週目の放送を見た友達が、入学式のシーンで僕が母親を「化け物」よばわりした時に、「憎たらしく見えた」って言われて･･･。そう見えたのは僕が新哉という人物になれていたのかな〜と思って、ちょっとうれしかったです。今回の新哉役は一生の思い出になると思います。
―俳優という目標が少し見えてきたようですが、そんな窪田さんの趣味は？普段はどんなことをしているんですか？プロフィールでは「趣味：ホットケーキ」ってありますが･･･（ここで隣にいた美佐緒役の赤松さんから、「それヘンですよね。食べるのが好きなのか、焼くのが上手いのかもわからないし･･･」とツッコミが入って…）
もちろん、食べるのも好きだけど、焼くのがすっごく上手いんですよ！ヘラを入れて、こう、そっと焼加減をみるのが上手いんです！（と、ムキなる窪田さん）いつもは友達と遊んだり、家でゴロゴロしたりしてますけど、今はもうそんな余裕はないですね。もっと自分を磨かなくてはって思います。本を読んで勉強するとか。自分の芝居の材料をもっともっと学んでいきたいですね。限りなくあるさまざまな演技のパターンを学んでいろんな人間が演じられるようになっていけたらな、って思っています。。
抜群の存在感で新哉を演じている窪田さん。「何より立ち直りが早いのが取り柄」という前向きな性格なんだとか。見た目は細そうに見えるのですが、筋力トレーニングもしていて、意外に腕が太くてビックリ。スタジオでは石井家一の笑い上戸。思わず笑ってしまってＮＧ！というシーンもありましたよね！？後半、マドンナ高千穂瑛子をめぐるお芝居は見逃せません。
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