尾崎麿基さんインタビュー
「かたつむりが近所にあったら絶対行く!」
「忍さんに毎日癒されてます」と評判の忍役を演じる尾崎麿基さん。
最初は女性的な言葉遣いに戸惑ったそうですが、パート2では?尾崎さんに聞きました。

―ずいぶん、忍役がなじんできたように思いますが…
「女性的といわれて、最初はかなり意識して体をくねらせたり、狙ってやっていた部分がありました。カメラさんから『あんまり動かないでください』といわれたくらい(笑)。Uになって自分の中にも女性的なものがあると思うし、非常に近しく感じてきて、無理をしないで忍のモードに入れるようになりました。その分、以前よりおっさん臭くなっているかもしれません(笑)」。

―木里子と陽春をつなぐ橋渡しのような存在でもありますね。
「木里子さんとはどんどんお友達みたいになっていきますね。そこは男女を超えた関係なので、いかにおばさんのようなお姉さんとして接するか、男を出さないようにするかに気を使いました」

―Uでは晴れておいの裕太君と養子縁組、さらに赤ちゃんまで預かるハメになってしまいましたね。
「もう、大変でした。普段、演じている時も、自分で3本くらいの線でいろんなところを見ているつもりなんですが、そこにもう1本、赤ちゃんを見てる尾崎がいる、って感じで。でも相手は赤ちゃんですからね。文句言う気もなくて。逆にみんなが同じように苦労しているので、うまく行った時に、妙な連帯感が生まれて盛り上がったりしました。でも、僕自身はあんまり辛くなかった。初めて赤ちゃんをだっこしておんぶしてお弁当を届けに行くシーン、すごくうまくいったんですよ」(赤ちゃんの苦労話は監督の解説第3週を参照)

―うまく行かなくて落ち込むことは?
「根がポジティブな人間なんで、楽屋で寝たらすぐに嫌なこと忘れますね。10分で爆睡できます。特技なんです」

―印象に残っているシーンは?
「裕太に修学旅行のお金を渡すシーンは心に残っています。人間はひとりじゃない、というメッセージがあると思いますね。忍という人は孤独な生いたちで、それが裕太や赤ちゃんの子育てを経て、家族のつながりを作っていくんですね」

―関西の劇団五期会の代表も勤められ、公演では演出も担当されているそうですね。
「この4ヶ月は休みが1日しかなかったんですよ。暇なときは暇なんですが(笑)。演出をすることで自分自身の発見もありました。芝居における役者の仕事というのは感情の再現だと思うんです。演じることに対する執着心がある限りは役者をやりたいですね」