あらすじ


〈第2週のあらすじ〉
第6回(8月9日 月曜)
ガンが肺に再発した久美子(斉藤慶子)は、中野(小木茂光)のところへ今後のちひろの劇団の費用を貸してくれるよう頼みに行った。中野は部下の名越(小林すすむ)に久美子を罠に仕掛けるように命令する。翌日はちひろ(尾崎千瑛)の誕生日。久美子はかかしとブリキマンのマスコットを手作りし、あとはブリキマンの胸に入れるハートを探すだけだった。
翌日久美子に会った名越は、そっと久美子の髪の毛とセーターの繊維を取る。もう既に中野の罠は仕掛けられていた。

第7回(8月10日 火曜)
 中野の工場に納品に来た久美子は、工場長の秋葉が血を流して死んでいるのを発見する。ところが、秋葉の手には久美子のセーターと髪の毛が握られており、そのまま久美子は逮捕されてしまう。警察は正当防衛の可能性を示唆し、久美子に自供を促すが、状況を飲み込めない久美子は黙秘していた。そして、徐々に中野の仕掛けた罠に気づいていく。しかし、久美子の病状は悪化する一方だった。

第8回(8月11日 水曜)
 久美子が逮捕され、「けむりや」の美由紀(岩崎良美)や菜穂子(水黒遙日)に辛く当たられながらもちひろは健気に耐えていた。一方久美子は自分の余命が幾ばくもないことを悟り、ちひろの今後のためには中野の資金援助を受けるしかないと、罪を被る事を決意する。
 ちひろは拘置所に行き久美子と接見するが、久美子の衰弱は激しく、ひどい咳のために接見は中断させられる。拘置所内の処置室で、看護婦のゆき子(あき竹城)の胸にハートの鈴のついたボールペンがさしてあるのを見た久美子は「ブリキマンの胸にハートの鈴を」の言葉を残しこときれた。

 第9回(8月12日 木曜)
 被告人である久美子が死亡のため、秋葉殺害事件の捜査、裁判は打ち切られた。久美子の最後の言葉が忘れられないゆき子だが、ちひろには伝えられず、その心残りを息子の佳和(涼平)に話す。しかしその話の娘と劇場で指きりげんまんをした少女が同一人物だとは佳和は知る由もなかった。
後日ちひろは、線香をあげにきた内職仲間の栄子(角替和枝)から久美子が犯人ではない気がすると伝えられるが、そこに中野がやってきて栄子は帰ってしまう。
劇団に通うことを美由紀に禁止されたちひろは、耐え切れず公園で泣いていた。そのとき、なぞの老人に声を掛けられる。

第10回(8月13日 金曜)
 公園でちひろに声を掛けた老人・しげ爺(藤村俊二)は、芝居は劇団に通わなくてもできるとちひろを励まし、嫌な相手でも観察すれば芝居の勉強になると教える。あいかわらず美由紀や菜穂子に辛く当たられ、学校では中野の息子・健一(塩顕治)にいじめられながらも、しげ爺の言葉を胸に前向きにちひろは頑張っていた。
 しかし健一は、ちひろにたいするいじめをますますエスカレートさせていった。