助監督から

「虹のかなた」ホームページをご覧の皆さん!はじめまして。助監督・小林と申します。
今日はこのページをご覧の皆さんに、スタッフでさえも一部の人しか知らない、とっておきの出来事をご紹介しちゃいたいと思います。
 ドラマに限らずすべてのテレビ番組は、実際に撮影をした後「編集」という作業を経て完成型となり、放送されます。この「編集」にも幾つかの行程があるのですが、その中で一番最後の、そして私が見ていて一番ドキドキ☆する作業が「MA」(エム・エー)という作業です。
「MA」とは、簡単に言うと撮影した映像に音楽をいれることです。「虹のかなた」の中でも、ちひろが悲しむシーンでは切ない音楽が、前向きに頑張るシーンでは勇気が出るような元気な音楽がかかっているでしょう?このように出演者の皆さんの熱演に音楽を加えることで、見ている私達が、よりドラマの世界に引き込まれるようになる魔法の作業、それが「MA」なのです。

 そしてこの「MA」の魅力に取り憑かれてしまわれた方が出演者の中にもいらっしゃいました!
それは何を隠そう、伊藤かずえさんです。
ある日「MA」をしている現場にいらっしゃった伊藤さんは、足を踏み入れたら最後、マネージャーがせかすのを横目にイスに座ったままピクリとも動かなくなってしまいました。視線の先には…もちろん音楽のついた(=完成型の)「虹のかなた」の映像!そう、伊藤さんは完全にイチ視聴者として「虹のかなた」の虜になってしまわれていたのです。その後もしばらく作業をご覧になっていた伊藤さん。最後には「帰りたくな〜いっ」とマネージャーにだだをこねながら帰って行かれました(笑)出演者の方が実際に作品をご覧になっている様子を目にするのはあまりないことなので、伊藤さんが夢中になって見てくださった様子には、その場にいたスタッフ一同、感激ものでした(涙)
番組も大分佳境に入り、これから最終話まで怒涛の展開になっていきます。果たしてちひろに幸せは訪れるのか?1人でも多くのみなさんにちひろの最後を見届けていただけたらと思っています。伊藤さんも一押し!の「虹のかなた」、今後も要チェキ☆ですよ!!

記事/助監督 小林