助監督から

はじめまして。私、助監督の近見と申します。

まだこの業界に入ったばかりで、「虹のかなた」が初めての作品となります。
撮影は大変ですが、それら困難のひとつひとつが良い結果に結びつくと信じて日々奮闘しています。

ドラマでは、役者さんの後ろを通る人とか、エキストラを時には我々スタッフがやることがあります。
このエキストラというのがなかなかに難しく、まずこの場面にどんなエキストラがいると効果的でおもしろいかということを考えます。そして実際に現場に入ればどのような動きをとるか、どんな芝居をするかなどを考えてやっていかなければなりません。私も劇場の人、スタッフ、会社員、医者、酔っ払いの客などいろいろとやりましたが、中でもきつかったのは川原でシャドウボクシングをする。
ボクサーです。その日はお天道様が頑張りすぎた事もあって、サウナスーツを着た私の体からは大量の水分が消費し脱水症状が危ぶまれたわけです。豆粒くらいにしか映っていないかもしれませんが、そんな中にもひとしおの汗があったということであります。

ちなみに嬉しかったことも一つ。

それは甲本雅裕さん(遠藤隆役)に「近見君は何歳なの?」と聞かれたことです。
何が嬉しかったって、ほとんど話をする機会のない私の名前を覚えて下さっていたということです。
いやはや、名前を呼ばれるということはなかなかに嬉しいもので、実は私、年齢のわりに老けて見えるらしく、現場では「ちか爺」、「おじいちゃん」なんて呼ばれていますが、それだってみんなに親しみを持って呼んでもらっていると考えれば大変光栄なことであります。
(ただ本人そんなに老けているとは思っていませんが。)

私もまわりの人のプラスになるようなそんな仕事との関わり方を模索していきたいと思っています。
「虹のかなた」。スタッフ一丸となって頑張っています。是非ご期待下さい。

記事/助監督 近見