村上幸平さんインタビュー(2)


羽純への密かな想いと華菜からの情熱的なアプローチの間で立ちすくむ明。二人が姉妹だということがわかり、ますます眉間のシワが深くなる後半の明。明をきっかけに村上幸平さんに愛について語っていただきましょう!

―羽純と華菜の間で悩む明ですが、村上さん自身は羽純と華菜、ふたりから想いを寄せられたら?
「3人で仲良く一緒に暮らせばいいのにね〜(笑)僕自身は・・・お二人とも遠慮しておきます(笑)二人とも両極端でしょう?羽純が太陽なら、華菜は月」

―え?逆かと思いましたが・・・。
「見た目はそうかもしれないけど、花に例えれば、羽純はひまわり。すごく純粋でまっすぐ。華菜はバラ。純粋だと思うんだけど、闇の部分があるような気がして。でも二人は面白い対比だと思いますね。僕自身はもうちょっと間(あいだ)がいて欲しい(笑)どちらとも人生をかけてお付き合いしないといけないとなると、今の僕にはしんどいかな?と。恋に翻弄されたいというか、愛に生きてみたいという願望がない訳ではないですが、アンタッチャブル。危険な世界です(苦笑)」

―明は二人の間で悩んでいるんですか?
「明は華菜に対して恋愛感情は持ってないですよ。悩んでいる訳ではない。気持ちは決まっているけど、まわりの障害でくっつけない・・・」

―そんな明って男性としてどうなんです!?
「実は後半の台本を読んでいてウルッときたところがあって、浩志から責められて、「わからない」っていったシーンなんですよ。究極だなあって・・・(後半、このセリフを捜してみてください)明はなんだかんだ言っても気持ち引っ張るんですよ。冷たくしている時でも。それに比べると女性の方が切り替えが早い。ほかに印象的なセリフもあるんですが、最終週だから言えません(笑)」

―明を演じているとストレスがたまるのでは?
「たまりますよ〜(笑)発散できてないですし。週末には翌週の準備で目いっぱい。僕は声に出してセリフを覚えるんです。リアルな間でやってみたりします。東京の友達にも会ってないし、ずっと明印(じるし)です(笑)だから楽屋に帰らずに、広いタレント控え室でみんなと喋るのがギアを戻すのにちょうどいいんです」

―ずっと明印っていうのはしんどいですね。
「羽純役の国分さんと『このシーンで抱き合って終わりにしない?』とか『去る手をつかまえて抱きしめて終わりにしよう』とか何度も言ってました(笑)。リアルな世界ではドラマのように美しいものではないかも知れませんが、誰かを思い続けるというのは、やっていて気持ちいいですね。やっぱ純愛の究極は忍ぶ恋ですよ。忍、忍ばず、メモラブ坂かみしめる様な・・・(笑)」

―明の魅力って何だと思われますか?
「なんだろ?やっぱり繊細なところかな?(「心が優しいんですよ」と横から国分さんの一言)僕自身、果たして明が優しいのだろうかという疑問はありますが、女性が、「この人優しいんだ」って感じる優しさをもっているんでしょうね。いくら優しくしようとしても相手に伝わらないこともあるんだけど、女性に伝わる優しさを持っている。琴線に触れる何かを持っているんだよね〜相手がそう思って膨らませてくれる。得だよねえ。ぜひ学びたいところだよね(笑)」

―運命の出会いってあると思いますか?
「出会って数分のうちに決まっているようにも思いますね。それって何で結び合っているのか、その時は気づかなくても、思い返せばあの時決まっていたのかな?って思うことありますよね。最初、嫌いだったのに、それが恋の始まりだったり。深いつながりなんですよ。そうじゃないと、7年も待てないですよ。お互いに」

―収録が終わったら、やりたいことはなんですか?
「スポーツと睡眠がストレス発散なんですが、今回どっちも満足にとれなかったんで。睡眠は必須でしょ。マイベッドでゆっくりしたい。マイベッドが一番!ほかにはサッカーもしたいし、本も読みたいし、映画も観たいし。このドラマの束縛が、今クリエイティブな気持ちを生んでくれている。すごく前向きな気分でいい感じなんです。でもいざ帰ったら、寝るだけだったりして・・・(笑)」
―これから演ってみたい役があればお聞かせください。
「次やりたい役は・・・赤い彗星!シャアみたいなのがやりたいです(笑)」

『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル憧れているという村上さん。実はガンダムファンだったんですね〜。このドラマを終えて「顔が変わった気がする」という村上さん。どんな風に変わったのか、ファンの方、要チェックですよ!