菅原禄弥さんインタビュー


ニューヨークで出会った明に運命を感じ、ひたすら情熱的に明を愛する華菜を演じる菅原禄弥さん。モデルとしても活躍中で、自らデザインを手がけたりもしているとあって、まさに華菜役にぴったり。自信にあふれた華菜を演じる菅原さんに聞きました。

―今回、伊原華菜という役を演じられていかがでしたか?
「華菜という役には興味があったので、決まった時はうれしかったですね。帯ドラマは毎日、放送されますし、ストーリーのキーマンとして挑戦しがいのある役だと思います。ここまで感情豊かな役は初めてなんです。これまでキツイ性格の役が多かったんですが、華菜はどこか少女的だったり、内に秘めた哀しみがあったり・・・」
―華菜とご自身とは?
「華菜のような性格は私の中にまったくないですね。正反対です(笑)」

―華菜は感情的なので演技は大変だったのでは?
「そうなんです。怒ったり、怒りながら泣いたり、相手を責めたり・・・長ゼリフはあるし。熱くなるとセリフが飛んじゃったりしたことも。ひょっとしてNG大賞は私じゃないかな?あ、原田君がいるから・・・。感情が高ぶって泣くと、涙が目頭から鼻の脇を通って、合流して鼻水みたいに見えるんです。鼻水じゃないのに、いやだな〜と(笑)」

―菅原さんの涙はかとうかずこさんも「すごい」と。定評があります。
「夢中になっているんで、ボロボロ泣けるんです。いろいろ考えてしまうと泣けなくなってしまうので、泣くシーンでは没頭してます」

―菅原さんから見て華菜のような恋愛はどう思われますか?
「華菜は攻めて、攻めて、攻めていくタイプ。相手の明にも、そして明が想いを寄せる羽純にも自己アピールしてしまうわけですから、私から見たら新鮮でした。私の中にはそんな部分が全然ないので。私は自分から告白なんてとんでもない。全面的に受け身なタイプなんです」

―華菜には哀しさがあるという言葉が出ましたが。
「発散させることで強くみられがちですが、発散しないと自分が維持できない、ダメなはかなげな弱さがあると思うんです。強さはその裏返しでしかない。本当は優しい子だと思うんです。でも不器用。それをどう表現するか、一話一話気持ちが上下する役どころなんで、そんな気持ちの揺れを見てもらいたいですね」

―そんな華菜と対照的だという菅原さんの素顔は?
「スタジオで最初スタッフから『トッシー』って呼ばれていたのが、『トッサン』になり、最近では『とっつあん』に(笑)。オヤジギャルなんです」

―どんなところが?
「食べ物の好みとか、しぐさかな?チョコレートやケーキは苦手で、お菓子ならさきいか。口直しに塩辛。女性らしさがあまりないんです」

―今回はデザイナー役ということですが、モデルもしていらっしゃる菅原さんだけにファッションにはこだわりがあるのでは?
「もともと服に興味があって、モデルをはじめたので、デザイナー役というのはすごくうれしかったです。去年に入ってから私自身がTシャツ、ネイル、アクセサリーのデザインをやらせてもらったので、すんなりと抵抗なく役に入りました。自分がデザインしたものが出来上がった時には感動しました。店頭まで見に行きましたよ(笑)だから今回服が出来る工程のシーンとか、興味深くて。ドラマの華菜のファッションにもぜひ注目してもらいたいです。おしゃれなシーンや流行を取り入れたものとか・・・」

―そんな菅原さんからファッションアドバイスを是非!
「そうですね〜自分のマイブームみたいなのをひとつ探すとコーディネイトしやすいと思いますよ。例えば赤で行くとすると、赤い靴だったり、赤いべルトだったり。ワンポイント置くことによって、自分らしさが出ると思います」

とても気さくに質問に答えてくださる菅原さん。モデルとしての体型を維持するために、「ホテルに5キロのダンベルを2個持ち込んでいました」とか。毎日やらずに少し間を空ける方が筋肉がつかなくていいそうです。菅原さんにとってドラマの魅力は「長ゼリフが終わった後の達成感がたまらないです。みんなの呼吸がひとつになってやり終えられた時は、興奮して夜寝られません」