● 第0話
田宮丸二郎(青柳翔)。32歳、独身、職業・着ぐるみアクター。人からはよく「マイペースで頑固」と言われるが、自分ではそう思っていない。ある日、暇を持て余していると、親友の服部(大谷亮平)からお誘いの電話、ワードバスケットに興じて迎えた翌朝、服部の家で、卵かけご飯をご馳走になる二郎。当たり前だと思っていた自分の食べ方が実は少数派だと知らされ、納得いかない。しかも服部が食べ方を変えた理由が、「食器洗いはクリエイティブじゃないから」嫌いだなんて!?
ショックから立ち直れないままに出演したイベントで、みふゆ(成海璃子)と出会う。なんとみふゆは二郎とショートケーキの食べ方が同じだった!瞬間的に恋に落ちる二郎だった。
● 第1話
田宮丸二郎。32歳、独身、職業・着ぐるみアクター。彼女の名前はみふゆ。付き合い始めて、初めて一緒に迎えた朝。文句なしの朝食を作るみふゆ。幸せを噛み締める。しかし、みふゆの目玉焼きの食べ方に、キレてしまう二郎!「おまえ……バカか?」気がついたときには、みふゆはいなかった。
イベント会場で、どくフラワーを演ずる二郎。イベントチームのリーダー・近藤さん(佐藤二朗)を誘って食堂へ。近藤さんも、独自の食べ方だった。衝撃を受ける二郎は、家に帰って、みふゆの食べ方で目玉焼きを食べてみるのだった。
以来、ものの食べ方に悩み始める二郎。カレーの食べ方が、よく分からなくなってしまった。マゼラーの後輩の大貫(八木将康)とルーの全かけ、半かけ論争を繰り広げた後、みふゆの食べ方を知りたいと思う。しかしみふゆは過去のトラウマが理由で、カレーは半かけで無いとと語るのだった。
● 第2話
劇団の稽古合宿。皆で朝食を食べる際に、納豆の食べ方に悩む二郎。同僚の亜希ちゃん(武田玲奈)、大貫、それぞれの食べ方。そして、近藤さんの、とんでもない食べ方。あり得ないと思いつつ、気になる二郎は、家に帰って、やってみる。わるくない!!と、そこへ、大貫から電話が、なんと家が火事!?でも納豆ご飯を台無しにしたくない二郎、一体どうなる!?
ステーキを食べに来た、二郎とみふゆ。ライスをフォークの背にのせて食べる二郎。うまく食べられない。つい指摘した、みふゆにキレる二郎「おまえに俺の気持ちが分かってたまるか!!」お笑いコンビ「魑魅魍魎」の相方・千夏(保紫萌香)に相談する。一方で二郎は、近藤さんに相談していた。みふゆのことでなく、ライスの食べ方について・・・。
● 第3話
火事で怪我して入院した大貫を見舞う、二郎とみふゆ。ちらし寿司を差し入れ。その食べ方に、またしてもキレる二郎。「ただのカッコつけじゃないか!!」
ちらし寿司の顛末で、すっかり仕事に身が入らない二郎。それを見た近藤さんはどくフラワー役を、若手の靖雄(遠藤史也)に交代する。帰り道。みふゆにかけた電話はつがらない・・・。
どくフラワーを降ろされ、脇役・ヒマりんを演じる二郎。そこに大貫が退院してくる。ヒマりんは、もともと大貫の役。このままでは、自分の居場所がなくなる!?大貫の退院祝いで行った居酒屋で、焼き鳥の串を抜くのか否かが気になって仕方ない二郎。救いを求めるように訪ねた服部までも、串から抜く食べ方だった。むしろ男らしくあるために、抜くらしい。衝撃を受ける二郎。逆に、抜く理由を問われ、答えに窮する。その頃、みふゆは、売れっ子構成作家の宮さん(平沼紀久)と急接近……。
● 第4話
千夏が仲を取り持ち、仲直りすることになった二郎とみふゆ。二人で迎える2度目の朝、パンと目玉焼きの朝食を前に、満を持して、みふゆの食べ方を実践する二郎。しかし、みふゆは、パンのときは別の食べ方だった。「話が違うじゃないかー!!」またまたキレてしまった二郎なのだった。余りのめんどくささに二郎との別れを決めたみふゆ。おかげで吹っ切れたのか、仕事がうまくいきだした。宮さんとの関係も深まっていく。
二郎も怒りおさまらず。仕事仲間たちと行った焼肉屋で、白メシをバクバクと食べる。しかし、その食べ方を羅生門社長(山下真司)に全否定される。近藤さんにも突き放された二郎。果たして二郎は立ち直れるのか? そして、みふゆとの関係は……???
● アフターストーリー #1
みふゆも、どくフラワーも、白メシも、失った。稽古場へ入れない二郎。
心配で探しにきた近藤さんに、想いを吐露。「焼肉で白メシ食ったらいけませんか?」「いけなくはない。ただ……白メシを必要としない食べ方もある」「お……教えてくださいっ!!」
ホルモン、マッコリ、クッパ、ビビンバ、焼肉の新しい世界を知る二郎。
帰り道。羅生門の白メシ嫌いの理由を打ち明ける近藤さんにつっかかる二郎、近藤さんの本当の想いに触れる・・・。
● アフターストーリー #2
近藤さんとの絆は深まった。が、稽古をさぼって焼肉を食ったことに変わりはない。靖雄らに、きっちりと詫びる。近藤さんに「あきらめるのか? どくフラワーも。みふゆさんも」と諭されるも、どちらも自信がない二郎。みふゆも、きっと自分を嫌いなはず。ショートケーキの苺を最後まで残す、という共通点があったから、付き合い始めたのだが……。
近藤さん「あきらめるな二郎! まだ間に合う!」その言葉に、駆けだす二郎。みふゆのマンションへと走る。が、留守だった……。
● アフターストーリー #3
どくフラワー復帰に向け、稽古に励む毎日。もう一度、みふゆと美味しいものを食べるためにも。服部も応援する。真剣な二郎に仲間たちとのわだかまりは解けていく。一方、みふゆは、食に対する考えの違いで、宮さんと別れることに……。
そして、どくフラワーに復帰する二郎。大成功!
そして客席には、大声援を送るみふゆの姿が・・・。