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池江璃花子競泳選手Vol.1419
「毎日、命 削ってる」
奇跡の物語の先にある、孤独にもがく日々の記録。
泳ぐたびに日本競泳界の歴史を変えてきた――
数々の日本記録を生み出した天才スイマー。
そして、白血病という大病を乗り越え奇跡の復活を果たした不屈のアスリート。
復帰後、東京オリンピック出場を果たしたとき彼女は言った。
「努力は必ず報われるんだなって思いました」
彼女の圧倒的な実力と困難に挑戦する姿勢は、多くの人々に勇気と希望を与えてきた。
しかし今、彼女の記録はかつての自己ベストから緩やかに遠ざかっている。
「なんで、頑張ってる人って、報われないんですかね?」
26歳になった彼女は、たびたびそんな問いを口にする。
誰よりも早くプールにやってきて、練習では決して手を抜かない。
それでも結果は出ない。
かつて自分が最も輝いた場所は、今は自分の限界を突きつけられる場所に変わった。
「人間って、一生に動く心臓の回数決まってるっていうじゃないですか。だったら私は早死にするだろうな」
それでもなぜ、彼女は今日も水に入るのか――
私たちのカメラは、スタート直前の飛び込み台で、思いがけない姿を見てしまった。
PROFILE
2000年、東京の自宅で水中出産により誕生。
3歳で水泳を始め、5歳のとき4泳法で50mを泳げるようになる。
2015年、日本選手権50mバタフライで初の日本一に。
同年、W杯東京大会の100mバタフライで日本新記録を樹立。
19年ぶりとなる中学生の快挙として、大きな注目を集める。
2016年、リオデジャネイロオリンピックに日本人最多7種目で出場。
以降は泳ぐたびに日本記録を更新、次々と自己記録を塗り替えていく。
2018年、パンパシフィック水泳100mバタフライで初の世界一。
同年、アジア大会では史上初の6冠を達成。
2019年2月、白血病の宣告を受け、闘病生活を余儀なくされる。
2020年8月、594日ぶりに競技復帰。
2021年、日本選手権で優勝し、東京オリンピック代表権を獲得。
2024年、パリオリンピックに出場し、3大会連続でオリンピックの舞台に立つ。
現在、個人・リレー合わせて16種目の日本記録を保持している。
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:桜田仁(水中撮影:河瀬経樹)
音効:金田智子
編集:重乃康紀
制作協力:TBSテレビ
プロデューサー:渡邉美幸・伊藤彰汰・後藤隆二
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