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ハローキティ 次の50年を描く者たち
世界で愛される“カワイイ”の象徴
次の50年へ向けて動き出した今
「カワイイだけでは先はない」
ハローキティのプロデューサー、皆川真穂はそう言い切った。
赤いリボンにつぶらな瞳。キティは、日本のサンリオが生んだ世界的な"カワイイ"の象徴だ。誕生から半世紀が過ぎた今、老若男女に愛されるその人気者はさらなる進化を求められている。
今回、社員でもめったに入ることのないというデザインの現場に、初めて取材が許された。30名のデザイナーが集まった会議で議題に上がったのは「戦略キティ」。この先の50年に向けて、指針となるデザインを目指すという。ベテランデザイナーのさくらは、「キティは素直。どんなデザインも受け入れてくれる」と話しながら、鉛筆を走らせ始めた。
キティにはさまざまな依頼が絶えない。Jリーグの試合ではフェアプレーの大切さを訴え、ロンドンでは大相撲のアンバサダーを務める。イギリス滞在中、障害者を支援する慈善団体も訪問。キティが登場すると、待ってましたとばかりに若者たちの固い表情が一変する。
キティには漫画やアニメのような明確なストーリーはない。だからこそ、時代の声を反映しその姿や役割を変えてきた。社会貢献活動を統括する辻友子は、「彼女はキャラクターなのかな?何か不思議な力がある...」と問いかける。
昨年末、テーマパークでは10年続いたパレードがリニューアルされ、年が明けると、キティの"親代わり"ともいえる担当デザイナーの年内中の交代が驚きをもって発表された。代替わりは実に46年ぶりのこと。指名されたデザイナーあやの胸の内とは...
キティとは何者で、一体どこへ向かうのか。
「みんな、なかよく」
こちらをまっすぐ見つめる瞳に、世界の今へのメッセージが込められる。
PROFILE
ハローキティのデザインは1974年に誕生し、翌1975年に第1号商品「プチパース(ミニ財布)」としてデビュー。2024年に50周年を迎えた。
2000年代から海外での人気も高まり、今では130の国と地域、年間5万種類を超えるグッズが販売されている。
サンリオには100名を超えるデザイナーが所属し、多くの人たちでデザインが作られている。今年2月、対外的な顔ともいえるキティの担当デザイナーとして、3代目の山口裕子から「あや(ペンネーム)」への年内中の交代が発表された。
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