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2024年01月21日(日) 放送分

小島よしおお笑い芸人
Vol.1284

元一発屋が“子ども向け”で大逆転
「笑いの才能はない」男が日本を癒す

「お笑いの才能は本当にない。ネタづくりも大喜利も能力は本当に低い」
43歳になった小島よしおは、自らそう言い切る。
17年前、海パン一つで放つギャグ「そんなの関係ねぇ!」で、一世を風靡。流行語にもなった。しかし、その後待っていたのは、人気の急落。
"一発屋"として消えていく運命―――。誰もがそう感じていた。
だが我々が取材で目の当たりのしたのは、熱狂の渦の中で「そんなの関係ねぇ!」「はい!おっぱっぴー」を連呼する小島の姿だった。おなじみのギャグを一緒になって叫ぶのは、子どもたちとその親世代。「元気がもらえる」と口にするお客の中には、目に涙を浮かべる者も・・・。
ショッピングモールなどを中心とした「子ども向けライブ」は年間150本。テレビ画面に映らないところで小島は、全国各地から引っ張りだこなのだ。
小島はなぜ今、愛されるのか?
「笑いをとる芸人は多いけど、自分は元気を贈りたい」その裏には、お笑いの王道を目指し、挫折した者にだけ見える世界があった。
子どもたちの気持ちに寄り添う心づかいや、笑いの才能を補うかのように考えられた数々の戦略。道ばたの雑草に自分を重ねる男は、テレビの世界から消えた後どのような道程を辿り「子どもたちのスーパーヒーロー」になったのだろう。
密着中、能登半島で大地震が発生した。小島のスケジュールには1週間後、石川・小松市での仕事が入っている。果たして行くべきなのか。
葛藤を抱えたまま、現地に向かった小島を待っていたものとは―。

PROFILE

1980年11月16日生まれ、沖縄県出身の千葉県育ち。
2007年「ユーキャン新語・流行語大賞」で持ちギャグ「そんなの関係ねぇ!」と「おっぱっぴー」の二つが大賞候補にノミネートされる。早稲田大学卒業の高学歴を活かし、数多くのクイズ番組にも出演。2020年からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。現在活動のメインとなる子ども向けイベントは、年間100ステージを超える。

STAFF
演出:永谷次郎
構成:たむらようこ・重乃康紀
ナレーター:窪田等
撮影:飯田一志・寺田忠司
音効:中嶋尊史
編集:市川誠
制作協力:ビギン
プロデューサー:沖倫太朗・竹前光昭

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