ジャルジャルコント師

Vol.1227

その笑いは、「ジャルジャルワールド」とまで言われる。
来年で結成20年を迎えるお笑いコンビは同じ高校のラグビー部で出会い、大学進学を機に一緒にNSCに入学。2003年にコンビを結成すると独特の世界観でたちまち賞レースの常連となり、2020年に「キングオブコント」で優勝。名実ともコント芸人の頂点に立つ。

2018年からはYouTubeで毎日コント動画をアップし、年間の配信数は700以上。登録者数は139万人に上る。そんな彼らだが、お笑いが好きで芸人を目指したわけではない。高校時代も部活漬けでテレビは見ておらず、影響を受けた先輩芸人もいないという。仲のいい高校生どうしが休み時間にじゃれ合い、それを続けていたら笑いが仕事になった。だから、「自分たちが好きな笑い」にこだわる。

そんな2人は今年8月、スコットランドで開かれた世界最大級のコメディ演劇の祭典「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」に参加。1か月の間に23公演、観客からもらった言葉を組み合わせてタイトルを決め、その場で新作コントを生み出す芸を披露した。
帰国後は、秋の単独ライブのために150本近いネタを作り、日々YouTube用のコントも撮影。劇場から劇場へとコントを見せに渡り歩く・・・まさにコント三昧の日々を送る。

新作コントは、福徳・後藤の2人だけでゼロから作る。この姿は絶対に誰にも見せない。そんなジャルジャルの笑いの源流をなんとか探ろうと、カメラは密着した。果たして、唯一無二の笑いが生まれる瞬間を目にすることはできるのかー