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矢沢永吉ロックシンガーVol.1186
“永ちゃん”は止まらない…
72歳の現役ロックンローラー
22歳でプロデビューし、今年50年の節目を迎える日本ロック界のボス、矢沢永吉。
伝説のバンド「キャロル」を経てソロとなり、現在まで常に第一線を走ってきた。
コロナの時代、エンタテイメント界の誰もがそうであったように矢沢も自粛期間を経験したが、ついに去年10月、「I'm back!! ~ROCKは止まらない~」と題した2年ぶりのライブツアーを開始。
23ヶ所31公演。そのリハーサルから始まった取材...。最高のステージを追求するストイックな姿勢、そして72歳とは思えないエネルギッシュな姿に吸い寄せられるようにカメラを回し続けた。
ときには突然喉の不調を訴えリハーサルを中断する場面にも遭遇。久々の長いツアーを耐えられるのか周囲に緊張が走る。
いつものライブでは「永ちゃんコール」が飛び交い、ファンが一斉に「タオル投げ」するなど独特の盛り上がりを見せるが、コロナ禍で一連の行為は禁止され、マスク着用した客に許されるのは拍手と手拍子だけ。それでも矢沢は「かえって自分の歌をちゃんと聞いてもらえる」とポジティブな姿勢を崩さない。
本番直前、矢沢は各メンバーの立ち位置、照明の色、音の強弱などステージ演出を細かく指示。コーラス隊には、なんとダンスまで指導していた。
1977年、初めて日本武道館のステージに立って以来その数は142回を数え、その公演数は史上最多だ。今回のツアーでも4度そのステージに臨み、移動の車中では本番前に欠かさないというクスッと笑えるルーティンを教えてくれた。
ツアーを完走し、熱く語ったのは今後の自分について...
永遠のロックンローラー"永ちゃん"はいまも意気盛んだ。
PROFILE
1949年広島県生まれ。
高校卒業と同時に夜行列車で東京を目指す。途中下車した横浜から始まったサクセスストーリーは有名な自伝本「成りあがり」にも克明に描かれている。
社会現象にもなったキャロルを解散後、1975年にソロデビュー。CMソングにもなった「時間よ止まれ」の大ヒットを契機にレコード売上、ライブの動員ともに快進撃が続く。
巨額の横領事件に巻き込まれるなど波瀾万丈の人生はエピソードに事欠かないが、そんなことも包み隠さず語る姿も矢沢フリークにはたまらないのだという。
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:手嶋俊幸
編集:芦垣均
制作協力:サボラミ
プロデューサー:中村卓也・石橋和典
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