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2020年12月06日(日) 放送分

永里優季プロサッカー選手
Vol.1132

「女子選手が男子チームでプレーする」
ジェンダーの垣根を飛び越える挑戦

「女子プロサッカー選手が男子チームに移籍」
今年9月、元なでしこジャパンの永里優季が発表した決断は驚きをもって伝えられた。
アメリカNWSL『シカゴ・レッドスターズ』から神奈川県社会人2部リーグ『はやぶさイレブン』に3か月間の期限付き移籍。
世界が驚く挑戦、だが彼女は当たり前のように言う。「昔から男子チームでプレーしたいと思っていた」と。
もともと、興味を持ったものは突き詰めたい性格。この決断に至った理由は、スピードやフィジカルで勝る相手と競うことでサッカーの技術を磨く、ただそれだけだ。
グラウンドを出れば、音楽やイラスト、動画編集など多趣味な横顔を見せてくれる永里。
アメリカではバンドを組み、ドラムを担当。職業は「プロサッカー選手ではなくアーティスト志望」だと笑うが、本格的に取り組んでいる。
「ドラムは両手両足違う動きをするからサッカーに活きる」と熱く語る。少女時代から26年間サッカーに魅せられ続けているのだ。
女子サッカー選手、前代未聞の移籍。男子と厳しい練習を共にして永里は6試合に出場した。
果たして結果を残すことができるのか、そして彼女は何を得たのだろうか。
その挑戦の日々を見つめた。

PROFILE

1987年生まれ、神奈川県厚木市出身。小1の時、兄・源気の影響でサッカーを始める。
2004年、16歳で日本代表デビュー。歴代2位となる代表通算58ゴールを決めている。
2010年、22歳の時に1.FFCトゥルビネ・ポツダム(ドイツ)に移籍。日本人で初めてチャンピオンズリーグ優勝を果たした。
2011年W杯優勝、2012年ロンドン五輪銀メダル、なでしこジャパンの一時代を築いた。
2013年には、ドイツ・ブンデスリーガで得点王に輝く。
2020年9月、男子チーム(神奈川県社会人2部リーグ・はやぶさイレブン)へ期限付き移籍し、世界を驚かせた。ポジションはフォワード。

STAFF
演出:砂知恵
構成:増永達治
ナレーター:窪田等
撮影:加藤清之
音効:中嶋尊史
編集:宮島亜紀
制作協力:TBS
プロデューサー:中村卓也・八代田俊平・御法川隼斗

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