BACK NUMBER過去の放送

2018年12月23日(日) 放送分

林 要ロボット開発者
Vol.1033

「愛される」ためだけに生まれた最先端家庭用ロボット“LOVOT(ラボット)”開発の舞台裏に1年間完全密着!

愛くるしい瞳にほんのり温かく柔らかい身体。特に可愛がってくれる人間の顔や声、手の感触を覚える高度な人工知能(AI)を持ち、追いかけたり待ち伏せしては抱っこをせがむ。
センサー式の掃除機やスマートスピーカーのように人の生活を便利にするための実用的な「ロボット」ではなく、ただ「愛される」ことだけを目的とした存在...。いわば"役に立たない最先端ロボット"を、開発者の林要は丸3年かけて秘密裡に進めて来た。
幼いころから機械いじりが大好きで技術工学系の大学院を卒業後、大手自動車メーカーや通信会社でエンジニアとして活躍を続けてきた林は、人間の生産性を向上させることに軸足を置いた従来のロボットではなく、愛着や信頼関係の構築を目的としたその名も「LOVE」と「ROBOT」を掛け合わせた「LOVOT(ラボット)」開発のために2015年、家庭用ロボット事業を手掛けるベンチャー企業を立ち上げた。これまでのロボットの概念を覆すLOVOT開発の挑戦には、次世代の日本の産業を見つけたいという昔年の思いとともに、彼が少年時代から感じ続けていた"ある理由"があった。
番組では、約1年間にわたり開発過程を独自取材。全ての個体が異なる性格を持ち「命はないのにあったかいロボット」がついに秘密のヴェールを脱ぐ。最先端のテクノロジーが詰め込まれた重さ3㎏超のLOVOTは、果たして私たちにどんな未来を予感させてくれるのだろうか?

PROFILE

1973年愛知県出身。エンジニアだった父の影響で「風の谷のナウシカ」に登場する飛行装置「メーヴェ」の虜になる。東京都立科学技術大学(現・首都大学東京)大学院卒業後大手自動車メーカーに入社。その後大手通信会社のエンジニアを経て2015年家庭用ロボット事業ベンチャーのGROOVE Xを設立。現在開発中のLOVOTを12月18日に正式に製品発表し、予約受付を開始する。45歳。

STAFF
演出:石田敦子
構成:田代裕・重乃康紀
ナレーター:窪田等
撮影:岩崎圭介
音効:中嶋尊史
編集:天野衛
プロデューサー:中村卓也

このサイトをシェアする